家を買った理由 投資ミクロ編

 家を買うことは、自分で不動産投資をして自分に賃貸することと同じだと、業界ではよく言われます。それは基本的に正しいと思っています。モンスターハウスの購入も不動産投資として考えてみます。

インカムゲイン面でも悪くはない

 最近知ったのですが、200倍の法則とか言われるものがあるそうです。

 モンスターハウスの(物件価格/仮に賃貸だとして予想される家賃)の比は、ほぼちょうど200になります。利回りで言うと6%程度ということで、素晴らしいとは言えませんし、純粋な不動産投資なら微妙ですが、少なくともひどくはなさそうです。

 もっとも、基本的に自分で住み続けるのであれば、想定賃料が高いことはインカムゲイン投資としての利点にはなりません。単に住居に贅沢しているだけです。

 それでも、将来貸したり売ったりする可能性がある限り、考慮には入れておくべきでしょう。

キャピタルゲイン面でも値下がりしにくそうである

 今後の日本では人口動態の前提があるため、大きなキャピタルゲインを望むのは非現実的です。値上がりするかどうかというよりも値下がりしないかどうかという視点になるでしょう。

 都心へ出る際の利便性の高い駅から徒歩圏内であること。公園が近いことをはじめ周辺環境が良いこと。管理組合がしっかりしていること。容易に変えられない要素に価値があり、素人考えでも値下がりリスクが低いと思われる物件です。

 実績の上でも、分譲から現在までの間、ほとんど値下がりしていないようです。まあこれは分譲の頃ちょうど底値だったという、市況のサイクルによるところも大きいであろうにせよです。

他人へ家賃を払うより自分に払った方が得

 一般的(?)な賃貸vs持ち家議論における、家を買った方がいいという意見の中で、数少ない合理的なものに「他人へ家賃を払うより自分に払った方が得」というものがあります。

 この理由が単独で正しいのは、ほとんど自明のことです。大家もボランティアでやっているわけではない以上、家賃には必ず大家の利潤が含まれるはずだからです。

 にも関わらず通常あまり重視されないのは、持ち家の他のリスク・デメリットを相殺するには全く足りないからではないかと思われます。

 逆に言えば、他のリスク・デメリットが少ない状態であれば、相対的に効いてくる理由になります。自分はその条件に当てはまっていると思います。

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