書評 『現代語訳 学問のすすめ』★★★★★ 福澤諭吉:著、斎藤孝:翻訳。一万円札の顔クビで話題(?)の諭吉さん。旧版も一度は読んだことあるはず。 図書館で枠が余ったので何気なく目にとまったものを借りたのだが、現代の状況からしても身につまされるようなことが多く、なんか感動するほど良かっ... 2025.01.18 書評
経済・金融一般 医者の高偏差値は無駄? いつかのうっしの株談義で「医者にばかり超高偏差値が集まる状況は人的資源の無駄」(要旨)という話があった。 それ自体は私もほぼ同意見なのだが、だからこそ投資の世界でまあまあ普通のレベルの人でも勝てている部分があると思う。 たとえば、理IIIの... 2020.06.01 経済・金融一般
書評 『自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊』★★★★★ ダロン・アセモグル著、ジェイムズ・A・ロビンソン著。非常に面白かった。以下私の理解による大雑把な要約。 ホッブズのリヴァイアサンの議論は概ね正しく、その意義も明白であるものの、その対極として想定されている自然状態「万人の万人に対する闘争」は... 2020.05.25 書評
経済・金融一般 いわゆるアベノマスクの狙いは共有知識の付与 いわゆるアベノマスクの狙いは、布マスク自体の感染防止効果ではなく、マスク不足&高騰を抑えることだと思われる。(布マスクに感染防止効果がないと言っているのではないことに注意。) その原理は以前書いたこの記事に通じるところがあるかもしれない。任... 2020.04.22 経済・金融一般
書評 ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理』★★★★★ 投資には関係ないので紹介していなかったが、新型コロナウィルスの件で思いだした。 人間のリスク見積もりが、あくまで進化環境に合わせたヒューリスティックで近代文明に適応していないこと、それにマーケター・デマゴーグ・アジテーターがつけ込むことにつ... 2020.04.06 書評
経済・金融一般 トイレットペーパー買い占めとスラックティビズム オイルショックの昔から、買い占めといえばトイレットペーパーだった。そうなる合理的な理由が思いつかず、長年疑問だったが、今ではスラックティビズムの一変種として理解できると思う。 買いだめ・買い占め自体の原因や是非は別として、生活必需品の備蓄を... 2020.03.25 経済・金融一般
経済・金融一般 新型コロナとパニックの村 ある人がパニックになるかは周囲ですでにパニックに陥っている人数で決まるとする。100人の村があり、n人目の村人は周囲のn人がパニックのとき自分もパニックになるとする。 平穏な村に一人のパニック者が駆け込んでくると、村は完全な大パニックに陥る... 2020.03.11 経済・金融一般
書評 アルフレッド・W・クロスビー『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』★★★★★ 史上最悪のインフルエンザ【新装版】:みすず書房 投資に全く関係ない本……とも言えなくなってきたが、新型コロナウィルス騒ぎに乗じてスペイン風邪の本を紹介。とにかく全編むちゃくちゃ面白いので、図書館にリクエストしてでも読んでほしい。 2020.03.04 書評