政治

書評

倉井高志『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』★★★★

前ウクライナ大使の著書だけあって、簡潔かつ明瞭で非常によかった。おすすめ。
オーディオブック

オードリー・タン『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』★★★

Audibleがようやく定額聴き放題に変わって、2か月無料体験キャンペーン対象にも入るようなので、加入して第一段として聞いてみた。  間違っているとかつまらないとは思わないのだが、というか、普通に考えたら十分よい内容なのだが、こんなハイパー...
書評

『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革』★★★★★

既得権と独占を壊せ!自由な社会の作り方 | 政策 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 Radical Democracy ― 革命的な民主主義を実現するためのQuadratic Votingについて | ALIS  エリック・...
書評

『なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで』★★★

グレン・ハバード著、ティム・ケイン著。  ラインハートロゴフ論文問題もトランプ政権もまだの時の本で、すでに空振りな部分もあるし、アメリカの話以外はアネクドータルに見えてあまりいいとは思わない。  最後の具体的な財政への提言も、結局のところ緊...
書評

『自由の命運  国家、社会、そして狭い回廊』★★★★★

ダロン・アセモグル著、ジェイムズ・A・ロビンソン著。非常に面白かった。以下私の理解による大雑把な要約。  ホッブズのリヴァイアサンの議論は概ね正しく、その意義も明白であるものの、その対極として想定されている自然状態「万人の万人に対する闘争」...
経済・金融一般

いわゆるアベノマスクの狙いは共有知識の付与

いわゆるアベノマスクの狙いは、布マスク自体の感染防止効果ではなく、マスク不足&高騰を抑えることだと思われる。(布マスクに感染防止効果がないと言っているのではないことに注意。)  その原理は以前書いたこの記事に通じるところがあるかもしれない。...
経済・金融一般

新型コロナとパニックの村

ある人がパニックになるかは周囲ですでにパニックに陥っている人数で決まるとする。100人の村があり、n人目の村人は周囲のn人がパニックのとき自分もパニックになるとする。  平穏な村に一人のパニック者が駆け込んでくると、村は完全な大パニックに陥...
書評

『幸福な監視国家・中国』★★★★

梶谷懐著、高口康太著。  タイムリーかつ面白い。新書としては最高級に良いと思う。 悪いのは監視ではなく権力の暴走  で書いたあたりの話ともど真ん中で関係あるし。