★★★

書評

『1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本』★★★

山本潤 (著), 皆木和義 (著)。タイトルが非常に胡散臭いため読むのが遅れたが、まともな内容だった。 前半の山本潤氏部分は、配当に着目して将来の割安度を計算するもので、実際の計算例まで踏み込んだ、かなり個別具体的なものになっている。 デフ...
書評

劉慈欣『三体3 死神永生』★★★

Audibleの格安期間に作業用BGMとして1.7倍速で視聴。全体的に1巻よりはましだが、2巻よりだいぶ落ちる。 主人公が2巻のそれより面白味に欠け、2巻でやったことを繰り返しているだけに見える部分も多い。ラストもちょっと唐突感あっていまい...
書評

ジャスティン・ゲスト『新たなマイノリティの誕生―声を奪われた白人労働者たち』★★★

トランプ現象やらポピュリズムやらをアホ右翼の陰謀論だの極右だの人種差別主義だのと片付けてしまうとまずい。 ……というような内容自体は、政治の話題にそれなりに触れている人には新味はないかもしれない。 しかし、インタビューやアンケートの部分には...
書評

奥山月仁『株小説エビ銀 路地裏の大投資家が教えてくれたこと』★★★

定評ある奥山月仁(エナフン)さんの本で、もちろん内容は良いが、投資手法の部分としてはいわゆるピーター・リンチ的長期投資で、著者の過去の本を踏まえていれば、そこまで新味はないかも。 むしろ、ネットの煽りや相場操縦・仕手株あたりの落とし穴につい...
書評

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』★★★

基本的タイトル通りの内容。今の自分には価値がないが、中高生ぐらいのもっと若い時に読みたかったとは思うぐらいの良い本。
書評

ニック・マジューリ『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』★★★

株クラにいるような人であればタイトルだけから完全に想像できそうな内容。 とはいえ、それなりにまとまりは良いと感じるので、初心者向けのまとめ本と割り切るならありか。
書評

デイヴィッド・ローベンハイマー『食欲人』★★★

極端に要約すると、進化環境では普通に食事をした場合の制限要因はタンパク質となるので、動物は大概タンパク質が満たされるまで食べ続けるように進化的にデザインされており、それは人間も例外ではない、という内容。 筋トレのためにホエイプロテインを飲ん...
書評

エルヴェ・ル・テリエ『異常【アノマリー】』★★★

はっきり言ってしょうもない。 SFとしてもミステリーとしても、ここがすごく新しいとか、ここがとても素晴らしいとかいうところは別にひとつもない。 しかし、にも関わらず、娯楽小説としてなかなかトータルバランスが良いというか、技量の高さを認めざる...