★★★★

書評

フランシス・フクヤマ『リベラリズムへの不満』★★★★

もう過去の人かと思っていたが、現在の左右双方からの伝統的リベラリズムへの攻撃、および、そこに至る歴史のざっとしたまとめとして非常に優れていると思う。おすすめ。
書評

ブライアン・ヘア『ヒトは〈家畜化〉して進化した―私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか』★★★★

人類の自己家畜化そのものについては、『善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史』が一番良い本だと思うが、この本は政治的な部分にまで踏み込んでいて、独自の価値はあると思う。 以下はこの本のまとめではなく、政治面の意味合いについ...
書評

劉慈欣『三体2 黒暗森林』★★★★

Audibleの格安期間に作業用BGMとして1.7倍速で視聴。3巻の中ではこの巻が一番面白かった。 マンガチック過ぎてSF小説としてはあまり評価できないのは変わらないが、この巻の部分に限っては(字で読む)SFマンガとして普通に、もしくはかな...
書評

『ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる』★★★★

イアン・エアーズ (著), バリー・ネイルバフ (著)。靴おじ氏のツイートから知って読んだ。 一般に株のリターンは債券より良い。よって可能な範囲で株のエクスポージャーを増やすのが正しい。しかし、一般的なポートフォリオ理論ではそうなっていない...
書評

かんち『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門――「自分年金」を増やす最強の5ステップ』★★★★

かんち(@kanti990)氏の本。地方在住で生活費を抑え高配当株・優待株に分散し基本的に常にロングで暴落時に買い出動する という非常に再現性の高い王道パターンのひとつの代表例・実践例。とても良心的でよい本だと思われる。 これからのインフレ...
書評

藤代宏一『株高不況』★★★★

株クラにいるような人ならすでに認識している内容かもしれないが、短くてまとまりが良くて、現在のインフレ経済への転換についての、非常に良い新書だと思った。
書評

アビジット・V・バナジー『絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか』★★★★

タイトル通りの内容。びっくりするようなことは何も書いてないが、むしろそれがいい。とても真っ当で質の良い啓蒙書。幅広くおすすめ。
書評

バーツラフ・シュミル『世界の本当の仕組み:エネルギー、食料、材料、 グローバル化 、リスク、環境、そして未来』★★★★

一言で言えばグ○タさんみたいなのに釘を刺し、ちゃんと現実の世界で何がどれだけの量どう動いているのかをしっかり知って考えようという内容。すごくいいと思う。