小説

書評

奥山月仁『株小説エビ銀 路地裏の大投資家が教えてくれたこと』★★★

定評ある奥山月仁(エナフン)さんの本で、もちろん内容は良いが、投資手法の部分としてはいわゆるピーター・リンチ的長期投資で、著者の過去の本を踏まえていれば、そこまで新味はないかも。 むしろ、ネットの煽りや相場操縦・仕手株あたりの落とし穴につい...
書評

エルヴェ・ル・テリエ『異常【アノマリー】』★★★

はっきり言ってしょうもない。 SFとしてもミステリーとしても、ここがすごく新しいとか、ここがとても素晴らしいとかいうところは別にひとつもない。 しかし、にも関わらず、娯楽小説としてなかなかトータルバランスが良いというか、技量の高さを認めざる...
書評

支倉凍砂『WORLD END ECONOMiCA』★★★

支倉凍砂著、上月一式イラスト。月面を舞台とした男の子向け経済ライトノベル。 五月氏の資金でアニメ化する話の頃に買った。2章の途中でしばらく中断していて、読み終わるまで結局2年ぐらいかかってしまった。サウンドノベル版は未プレイ。 『狼と香辛料...
テレビ・映画・動画

『虚構推理』★★★

タピ丘氏のツイートで知った。YouTubeで期間限定公開していたアニメ版を視聴。コミック版2巻まで既読。原作未読。一言で言えば、恋愛要素がハーレム系からバカップルニヨニヨ系に変わった化物語、みたいな感じ。 個人的には好きな系統だけど、このタ...
ブログ・ネット・ネタ

『Fate/sn×銀英伝クロスを考えてみた』

Fate/sn×銀英伝クロスを考えてみた - ハーメルン 未見だが、銀河英雄伝説の新アニメやってるらしいので便乗してひとつ紹介。 『百万ゴールドの男』以来の特筆すべき面白さだった二次小説。 ヤン・ウェンリーというキャラの非凡さと同時に、地球...
投資哲学

タカタ株と『瓶の妖鬼』

7312 タカタで思い出した、というか倒産株を見る度に連想する話がある。『ジキル博士とハイド氏』が超有名なロバート・ルイス・スティーヴンソンの『瓶の妖鬼』である。 悪魔が入っている茶色い小瓶がある。悪魔が叶えてくれそうな願いなら、何でも叶え...
書評

梶山三郎『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』★

うーん、見る人が見れば面白いのかもしれんが、全く興味が持てない。 少し過去ログを見直して気づいたが、経済小説で面白いと思ったことが全くないなあ。これほど高評価のものでもだめか。
書評

司馬遼太郎『関ヶ原』★★★★★

司馬遼太郎は結構読んでいるはずだが、この『関ヶ原』と『項羽と劉邦』が好き。この話では「悪役」の家康が好き。印象に残っているところを3箇所抜粋。 島左近と石田三成の会話。投資では「徳」なんて言葉あまり聞かんけど。「古来、英雄とは、智弁勇の三徳...