4 未熟者が陥りやすい罠
まず最初に、主力上場銘柄の取引を通じて、有価証券を巧みに扱う基本原理を体験として学ばなければならない。ことに、大多数の人の判断に影響を及ぼし、しかも高くつく、私情や損失への恐怖、さらなる儲けへの欲望、その他の心理状態をコントロールする力を身につけることが大切だ。
行動経済学なんて言葉はない頃だと思いますが、人間が実際にやっていることは、当然ながら同じだったようです。
ウォール街を目指す一般の投機家がまず最初に理解すべきことは、流動性の高い上場銘柄の売買に限定するのが正攻法だということだ。ひとつには、売買にかかるコストが小さい。
これは『1 知識、経験、そして直観』でもあった話。
流動性のある上場銘柄の大きなメリットは、株価を毎日確認できることである。異常な株価下落ほど、トラブルを早く察知できる指標はない。それでなくとも、多くの店頭銘柄や、不活発な上場銘柄のトラブルは手遅れになるまで見つからないものだ。(中略)何かがおかしいと気づくような販売記録や出来高などは手に入らない。
株価の下落それ自体がトラブルを教えてくれる、という観点は、当たり前のようでなかなか興味深いと思います。投資(投機?)以外の場面では、それに似た話すらあまりないと思います。
現代のあらゆる事業において、専門に特化することの価値は明らかだ。資本の運用についても、それと同じことが当てはまる。ひとつの対象を選び、それに精通した者は、不動産、外国為替、商品、無名の未上場株式、外国債券その他に、中途半端に手を出す者よりもはるかに有利である。
私は株式(とせいぜいその先物・オプション)を専門とし、他には手を広げない予定ですが、株の中だけでも、高利回り投資の人・成長株投資の人・ゲームセクターが得意な人・IPO株が得意な人・分売をウォッチしてる人・昇格株を狙ってる人・優待紹介をやってる人、様々ですね。
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