書評・レビュー

書評

山田克哉『原子爆弾―その理論と歴史』★★★★★

どこぞの新聞が長崎に投下された原爆のニックネームを間違えたとかいうニュースを見て連想。 これを一度でも読んどけば、リトルボーイとファットマンの順番も名前も間違えることはないだろう。
書評

橘玲『朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論』★★★★

すごくよかった。タイトルは正直「釣り」と言っても過言ではない。内容的には副題だけでいい。 私自身にとっては、なんら目新しいことはない。政治リベラル・経済リバタリアンで最新の社会科学(特に進化心理学)に抵抗がない日本人が書いたらこうならざるを...
書評

野崎幸助『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 』★★

事件をきっかけに図書館で予約した。順番がやっと来たので読んだが、期待ほどには面白くなかった。豊臣秀吉の女好きってこんな感じだったのだろうか、と思った。
書評

『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』★★

神成美輝著、百枝義雄監修。 子供自身が本能的生得的に知っている発達段階ってもんがあるから、親がやらせたいこと・やらせたくないことを強制することにそれほど理も利もなく、できるだけ好きにさせた方がよい。 ……ということだと捉えれば、それほど的は...
書評

天田浩平『農業大卒の僕が29歳で年間170戸のマンションを売って日本一の営業マンになった秘密の方法』★★

営業系のビジネス本・自己啓発書として純粋に見れば、水準以上だとは思う。 ……売ってるものが投資用ワンルームマンションであることを思い出さなければ、だが。 某内藤忍がヨイショしてるっぽいのも大きな懸念材料。要注意。
書評

中島真志『アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者』★★

特別ダメなところがあるわけじゃないけど、特別いいところも思いつかない。 あえて言うなら著者自身が詳しそうな国際送金と、それに絡んだリップルの説明ぐらいか。
書評

『知ってるつもり――無知の科学』★★★★

スティーブン・スローマン著、フィリップ・ファーンバック著。ああはいはい、最近よくあるやつね……みたいな感じと思いきや、非常に良かった。 確かによくある部分も多いが「知とはそもそも集団的なものだ」という観点で一本筋を通しており、啓蒙としても実...
書評

チャールズ・ウィーラン『MONEY もう一度学ぶお金のしくみ』★★★★★

信用と貨幣・中央銀行・インフレとデフレ・バブルと破裂・不況と好況、といった事柄に関する、素晴らしい啓蒙書。 多少のオヤジギャグ(?)以外に奇をてらったところはなく、内容は標準的。すでに十分知っているという人以外には是非おすすめ。 ITには詳...