書評・レビュー

書評

ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か』★★★★★

定評のあるジョセフ・ヒースだけに、いつもながらすごく良い。 倫理という単語が表に出ているが、全体のテーマは、経済と政治の関係を説明する、あるいは経済学を政治的な誤解と非難から擁護する、と言った方が近いかも。 著者自身の過去の本と重複する内容...
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『フランケンシュタイン』★★★★★

フランケンシュタイン - Netflix 原作が超好きなので、キャラ・シナリオ・心情的な変更点は正直どれも好きではない。もはやホラー要素が表面的なゴア以外なきに等しい。表面的な筋は原作をなぞっているものの、もはや同一モチーフの別作品と言って...
書評

イタイ・ヨナト『認知戦 悪意のSNS戦略』★★★

特別驚くようなことは書いてないが、目下重要な内容だし、簡潔にまとまっているし、イスラエル人らしく独自の部分もあるし、新書としてはいいのでは。
テレビ・映画・動画

『M3GAN ミーガン 2.0』★★★

アマプラに来てたのでながら見。アクションB級映画としてまあ普通に面白かった。 ホラーをやろうとして徹底できずに全然面白くなかった前作でハードルを下げた状態からの話だが。
テレビ・映画・動画

『M3GAN ミーガン』★★

多少予算はかかってるっぽくて、全くの駄作でもないが、いまひとつ……というかいまふたつぐらい。 明らかにAI時代の今風『チャイルド・プレイ』リメイクを意識した企画であろうにもかかわらず、(人形が襲ってくるということ自体以外の)良いところの真似...
書評

スティーヴン・ガイズ『小さな習慣』★★★★

脳は身の安全とエネルギー節約のため、変化を嫌い、繰り返しを好む。変化を始めるには意志力が必要で、その供給には限りがある。そのため最初の変化は、失敗しようがないほど・馬鹿馬鹿しいほど小さくすべきである。 ……という内容自体は、既存の習慣本とそ...
書評

劉慈欣『三体0【ゼロ】 球状閃電』★

Audibleの格安期間に作業用BGMとして1.7倍速で視聴。 一応『三体』シリーズ世界の前日譚ではあるらしいのだが、シリーズとの繋がりはほとんどないに等しい。 三体そのものと同じでSF小説としてはマンガチックな割に、三体と違って(字で読む...
書評

『1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本』★★★

山本潤 (著), 皆木和義 (著)。タイトルが非常に胡散臭いため読むのが遅れたが、まともな内容だった。 前半の山本潤氏部分は、配当に着目して将来の割安度を計算するもので、実際の計算例まで踏み込んだ、かなり個別具体的なものになっている。 デフ...