書評・レビュー

書評

アビジット・V・バナジー『絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか』★★★★

タイトル通りの内容。びっくりするようなことは何も書いてないが、むしろそれがいい。とても真っ当で質の良い啓蒙書。幅広くおすすめ。
書評

レイ・カーツワイル『シンギュラリティはより近く 人類がAIと融合するとき』★★

ここ数年のAIの進歩のおかげで、シンギュラリティ論がだいぶ評判を取り戻したレイ・カーツワイルであるが、それでもやはり成功した煽り芸人でしかないと思う。 面白いか面白くないかというと面白いところもあるが、それは別に彼の功績というわけではないだ...
書評

樺沢紫苑『学びを結果に変えるアウトプット大全』★★

時間術の本がすごくよかったので著者読み。 こちらはアウトプットしたり手書きするのは勉強のためいいですよの一言をひたすら引き延ばしたような内容で「せやな」ぐらいの感想。
書評

バーツラフ・シュミル『世界の本当の仕組み:エネルギー、食料、材料、 グローバル化 、リスク、環境、そして未来』★★★★

一言で言えばグ○タさんみたいなのに釘を刺し、ちゃんと現実の世界で何がどれだけの量どう動いているのかをしっかり知って考えようという内容。すごくいいと思う。
書評

エマニュエル・トッド『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』★

ひでえ内容だろうなと思いつつ確認はしておかなければと思って読んで、やっぱりその通りだった。正直あまり人には奨めたくないというか、むしろ「読むな」と言いたい。 この人は典型的なコントラリアンで、一般的に受け入れられているものが気に入らないとい...
書評

ニック・マジューリ『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』★★★

株クラにいるような人であればタイトルだけから完全に想像できそうな内容。 とはいえ、それなりにまとまりは良いと感じるので、初心者向けのまとめ本と割り切るならありか。
書評

片野秀樹『休養学―あなたを疲れから救う』★★

だいたいタイトルから予想できる内容で、自分にとっては正直そんなに意外なことは書いてない。 しかし、別におかしくはない内容が適度な長さでまとまっていて、条件によってはおすすめもできる。
書評

デイヴィッド・ローベンハイマー『食欲人』★★★

極端に要約すると、進化環境では普通に食事をした場合の制限要因はタンパク質となるので、動物は大概タンパク質が満たされるまで食べ続けるように進化的にデザインされており、それは人間も例外ではない、という内容。 筋トレのためにホエイプロテインを飲ん...