スシローに初めて行った

 少し前に近所にできたが今まで行ったことがなかったスシローに、初めて行った。

 回転寿司自体行くのが何年ぶりか記憶にないレベルだったので、よく観察してこようとツイートしたら、エレフォロ(@elefolo2)さんがアプリで予約して行った方が良いとアドバイスくれたのでまずアプリをDL。

 このアプリの出来が大変よいと感じた。メアド・名前・郵便番号・パスワードだけ入力して、メールのリンク確認でアカウント登録終了。郵便番号から最寄り店を出し、今すぐ行くor予約する→人数入力→時間を選ぶ、たぶんこれ以下は不可能なぐらいの操作回数の少なさ。

 店に着いたら店頭で4桁の予約番号を入力しすぐに席に。席の雰囲気はまあ普通に回転寿司。席に最初からあるのは、醤油ボトル・甘いタレのボトル・ガリ・粉末緑茶とお湯蛇口。水はセルフのコーナーがある。

 棚(?)の上に湯飲み。醤油皿はない。まあボトルから普通にかければいいし、どうしても皿がよければ一皿食った後はそれ使えばいいんだし、なくてもいいか。

 注文に使うタブレットがやはり良くできている。一見やたら大きく重く感じたが、棚にセットした状態で使えるようになってるので気にはならない。大きさには電池が一日中持つ等の利点もあるのだろう。放っておくと流れる宣伝動画もなめらかだしスペックもいいようだ。

 UIもまったくケチの付け所が見つからない。これはなかすごいことだ。注文キューに5品目以上追加できなくて、そこで一度注文通さなきゃいけないのも良い割り切りのような気がする。一度にそんなに注文することは普通ない。席に着いてから最初の注文までの時間を短くする効果があるはずだ。

 寿司に関しては、皿の値段パターンが100円・150円・300円の3つしかない。ここまで少ないのは初めて見た。高級なネタから安いネタまでいろいろあるが、個数や量の方を変えて、値段のパターンを極限まで減らしているように見える。

 皿を数えて会計するのは非接触ICで難しくないし、個数や量の調整だって大変だろうに、そこまでするような意味が何かあるのだろう? まったくの推測だが、4, 5段階以上あると上下の端が売れにくくなるとかいう行動経済学的な実験結果でもあるのだろうか?

 メニューでざっと見ると、寿司以外の、味噌汁類やデザートも、容器に対して値段が一意か、せいぜい2パターンぐらいしかないようになっているように思えた。会計の都合か行動経済学的ハックかわからないが、たぶん明確な意図があるはずだ。

 シャリが小さめでさび抜きが標準。いちいち子供だからさび抜きで等のやりとりの手間を省くのが最大の目的だろう。小パックのわさびが入ったボウルがレーンを回っていて、つけたい人は自分で勝手に取る。塩・唐辛子なども同様。

 シャリは当然機械で作っているはずだが、形も揃っていて崩れもしないし硬くもない。機械自体は見てないが、この辺の技術も進歩しているのだろうな。

 タブレットから注文したものは、席名のついたプラスチックの台の上に、さらに通常の皿を載せた状態でレーンの上を回ってくる。しかも近くまで回ってくるとタブレットからの音声で教えてくれる。レーン自体は共通のままでローテク(?)で解決するこの仕組みは合理的だと思う。

 自分の注文を識別する名前は、会計用の席番号とは別に、赤とか金とか、色名でつけられている。これはレーンごとにユニークであれば、店内で重複していても問題ない。とても憶えやすい。

 途中で一品だけ注文したものが回ってこないままタブレット上で「済」になっていて、店員呼び出しで指摘したことがあった。回っていたものを間違って他の誰かが取ってしまったのなら、皿の載っていない台だけ回ってきて気づくはずなので厨房内での注文ロストか?

 昔は、回転寿司屋を回ってる寿司以外のデザートの類というのは、あまりおいしくない印象だったが、今回パフェとコーヒーゼリーみたいなデザートとチーズケーキを一口ずつ食べてみたが、どれも普通にうまかった。

 会計は、まず店員呼び出しで寿司の皿を非接触ICで数えてもらい、味噌汁のお椀ならいくら、デザートの器ならいくら、というのを(たぶん手動で)いくつか加算して、バーコードをもらう。レジは完全無人でカード決済。

 大人2人園児1人で腹一杯食べてデザートも食べてほぼぴったり5000円とリーズナブル。

 とにかく何から何まで突き詰められた合理性を感じて、そりゃまあ業界トップにもなるわなと感心した。また行きたい。

 3563 スシローグローバルホールディングスは今まで意識したことはなかったが、優待もあるのか。予め意識してればコロナショックの時に3倍優待口座に入れたかったな。

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