書評 サイモン・マッカーシー・ジョーンズ『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』★★★ この本の「悪意」日常語的な意味ではなく、「自分が損をしてでも誰かに損をさせたい」という一見不合理な感情を指す。 その意義はおそらく反支配・支配にあるのではないかと思われる。(誰かにいいように利用されたくない。可能ならば自分が誰かをそうしたい... 2025.05.08 書評
投資哲学 ハイレバ逆張り一発退場テンプレが生じる原理 SmileMoheji先生の天然ガス勝負を見ていて、以前からなんとなく考えていたことが言語化できた気がするので記録しておく。 こういうタイプの勝負の9割方がトレンドへの逆張りなのはどういう理屈なのだろうか? 理論上、半々で順張り勝負の人もい... 2024.02.09 投資哲学
投資哲学 シール剥がしと投資家適性 唐突だが「シール剥がし」(素手を想定)は投資家(トレーダーではない)適正に相関がありそうな気がする。基本的に一つとして同じものはなく、都度考えなければならない感じ。最初の取っかかりを作るのがとりわけ面倒な感じ。あるところまで来たら勇気を出し... 2022.12.09 投資哲学
書評 瀧本哲史『武器としての交渉思考』★★★ 僕が瀧本さんの本で一番好きなのは、『武器としての交渉思考』。「自分がこんなにかわいそうだから、こんなに辛いからこうして欲しい」という他人だよりの思考から抜け出せる人生を変える交渉術。読んだことない人は読んでみてね。— もぐり (@moguk... 2020.08.17 書評
書評 アリ・キエフ『トレーダーの心理学―トレーディングコーチが伝授する達人への道』★★ いわゆるゾーン系(悪魔の実ではない)のトレード心理本。対話形式が多くやや冗長に見える。 すでにみきまるさんがブログでまとめて下さっているので、それで合いそうだと思ったら読んでみるといいのではないか。株式投資本オールタイムベスト104位、トレ... 2020.08.05 書評
書評 ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理』★★★★★ 投資には関係ないので紹介していなかったが、新型コロナウィルスの件で思いだした。 人間のリスク見積もりが、あくまで進化環境に合わせたヒューリスティックで近代文明に適応していないこと、それにマーケター・デマゴーグ・アジテーターがつけ込むことにつ... 2020.04.06 書評
経済・金融一般 トイレットペーパー買い占めとスラックティビズム オイルショックの昔から、買い占めといえばトイレットペーパーだった。そうなる合理的な理由が思いつかず、長年疑問だったが、今ではスラックティビズムの一変種として理解できると思う。 買いだめ・買い占め自体の原因や是非は別として、生活必需品の備蓄を... 2020.03.25 経済・金融一般
経済・金融一般 買い占め騒ぎと美人投票 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パニックで、トイレットペーパーや保存食など、生活必需品の買い占め騒ぎが起きている。 トイレットペーパーの生産に問題が出るわけがない。それはデマだとわかっていても、周囲にそう考えるバカがいるだろうと... 2020.03.02 経済・金融一般