オイルショックの昔から、買い占めといえばトイレットペーパーだった。そうなる合理的な理由が思いつかず、長年疑問だったが、今ではスラックティビズムの一変種として理解できると思う。
買いだめ・買い占め自体の原因や是非は別として、生活必需品の備蓄を山のように積み上げて安心したい、というニーズがまずある。
しかし、重いものや高いものは、大変だしお金もかかるから面倒だ。そこで(生活必需品の中で何でもいいから)安くて軽くてかさの稼げるもので誤魔化したい。それに当てはまるのがトイレットペーパーだということだ。
通常スラックティビズムと言う場合、それは周囲の人間に対する欺瞞的アピールであるという意味になるが、この場合は「自分はちゃんと備えをする人間である」という、自分自身に対する自己欺瞞的アピールということになる。
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