行動経済

書評

サイモン・マッカーシー・ジョーンズ『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』★★★

この本の「悪意」日常語的な意味ではなく、「自分が損をしてでも誰かに損をさせたい」という一見不合理な感情を指す。 その意義はおそらく反支配・支配にあるのではないかと思われる。(誰かにいいように利用されたくない。可能ならば自分が誰かをそうしたい...
書評

橘玲『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの? ――人生という「リアルなゲーム」の攻略法』★★

タイトルよりはあまりお金お金してなくて、『子供向けの初級経済学/行動経済学/進化心理学』的な内容。中学生になったら読ませてもいいかも。
書評

ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器: なぜ、人は動かされるのか』★★★★★

これもマイオールタイムベスト100を考えていたら思い浮かんだもの。やはり読んだのは大昔。直接投資には関係ないものの、ライフハックもしくはビジネス理解のために必読。
書評

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー: あなたの意思はどのように決まるか?』★★★★★

みきまるさん本を見て、マイオールタイムベスト100を選ぶとしたら何が入るか考えていたら、投資本以外から出てきたもの。 読んだのは大昔。行動経済学の古典。直接投資には関係ないものの必読。
投資哲学

投資家適性とサイコパス性

熟達した投資家は全員サイコパスである、という言説は、熟達もしてないし投資家かどうかも怪しいし投資家友達もいない私には本当かどうかさっぱりわからないけど妙な説得力がある。— burabura (@burabura_117) 2019年7月20...
書評

キャス・サンスティーン『シンプルな政府:“規制”をいかにデザインするか』★★★

ナッジをうまく活用することで政府を効率的にできないかという話。 行動経済学で特別新しい知見はないけど、実際にアメリカ政府がここまで進んでいるとは思わなかった。日本では絶対にやってないだろうなあ。
経済・金融一般

いつの間にか商品の容量が減る問題と貨幣錯覚

いつの間にか容量が減っている商品wiki 昔から定期的に沸くネタだが、どうも過去最大のブームのようなので記念に。広義の貨幣錯覚が与える影響を身近に感じられる良い例だと思う。 ちなみに、この話の最古の記憶は、スティーヴン・ジェイ・グールドのエ...
書評

『不道徳な見えざる手』★★

ジョージ・A・アカロフ著、ロバート・J・シラー著。つまらなくはないが、期待ほどではない。 詐欺とかペテンとか、人間の不完全さとか、モラルハザードとか、行動経済学とか好きな人には、そこまで目新しい内容ではないかも。