いつの間にか商品の容量が減る問題と貨幣錯覚

 昔から定期的に沸くネタだが、どうも過去最大のブームのようなので記念に。広義の貨幣錯覚が与える影響を身近に感じられる良い例だと思う。

 ちなみに、この話の最古の記憶は、スティーヴン・ジェイ・グールドのエッセイ『ハーシーのチョコレートバーにおける系統的体小化』 。

 消費者の貨幣錯覚と損失回避的姿勢のおかげで、値上げはとても大きな反発を招く。

 そのためインフレに対抗するには、値段を据え置きにして量を縮小するしかない。

 徐々に縮小していくと、どこかで許容できない限度に到達するが、ただ値上げすることはできないので、値上げと巨大化をセットにすることで対応する。

 そのため多くの商品は「値段一定で徐々に縮小」と「値上げと同時に一気に巨大化」のパターンを繰り返すことになる。

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