書評 サイモン・マッカーシー・ジョーンズ『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』★★★ この本の「悪意」日常語的な意味ではなく、「自分が損をしてでも誰かに損をさせたい」という一見不合理な感情を指す。 その意義はおそらく反支配・支配にあるのではないかと思われる。(誰かにいいように利用されたくない。可能ならば自分が誰かをそうしたい... 2025.05.08 書評
オーディオブック ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』★★★ 前から存在は知っていて、本屋でパラ見ぐらいはしたことがあった気がするが、Audibleの聴き放題に入っていたのでBGM的に。 基本タレブと同じ一種の理系ロンダリング(科学的には当然のことを深淵な哲学かのような装いで売る)に過ぎないという評価... 2022.03.07 オーディオブック書評
書評 『文明の接近 〔「イスラームvs西洋」の虚構〕』★★★★ エマニュエル・トッド著、ユセフ・クルバージュ著。何かで知った。 識字は力。識字の親が子を非識字にすることはなく、社会全体の識字率は一方通行。親が非識字で子が識字という時期には権威の不安定化で移行期危機が起こる。 これらは人類学的に普遍的なプ... 2018.04.13 書評
経済・金融一般 知性のチューリング完全 今後、脳の解明と人工知能の開発が進めば、どこかで、知性についての、計算理論のチューリング完全にあたる概念が確立すると思う。既知または予想しうる将来知りうる宇宙の範囲で最初にそれを備えたのは人類だから、仮にホモサピエンス完全とでも言おうか。 ... 2017.12.06 経済・金融一般