統計

書評

マーク・ブキャナン『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』★★★★★

ある方のnoteの話題で、べき分布とか冪乗則とか案外知られてないのだなと思ったので、思い出せる中で一番良さそうな啓蒙書を紹介。  自分にとってはずっと前からの常識のようなイメージだった。上から目線ぽいが、そういう意味ではなく、おそらく自分の...
書評

ゲアリー・スミス『データは騙る: 改竄・捏造・不正を見抜く統計学』★★★★★

どちらかというと軽めの啓蒙書で、自分にとってまったく新しい話はなかったものの、かなりのおすすめ。  疫学の始まりと言われるジョン・スノウ(ゲーム・オブ・スローンズにあらず)のコレラ研究の話から、ロゴフ=ラインハート論文の間違いの話まで、大昔...
書評

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』★★★★★

ハンス・ロスリング著、オーラ・ロスリング著、アンナ・ロスリング・ロンランド著。すでに評判高いけど、確かに名著。  私自身には特別これという新知見があったわけではないが、ようやく進化心理学が当たり前の前提となり、それをどう応用すべきかを考える...
書評

セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ『誰もが嘘をついている〜ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性〜』★★★★

『ヤバい経済学』のビッグデータを用いた現代版という位置づけの本。主張が前に出過ぎと思える箇所がわずかにあるが、十分面白い。
書評

原田泰『日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学』★★

過去書評。よくある俗説に疑いを持つという意味では良い本だと思う。ただし、それに対抗して著者が述べる独自の見解にも、しばしば疑問がある。まあ懐疑精神を養う意味でおすすめ。
書評

『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』★★★★

森岡毅著、今西聖貴著。USJのV時回復の立役者なんだとか。統計学やマーケティングの詳細を投資に生かす機会はなさそうだが、経営系の本で久々に面白かった。
書評

デビッド・アロンソン『テクニカル分析の迷信――行動ファイナンスと統計学を活用した科学的アプローチ』★★★★★

My本棚 相場オススメ本☆(ゝω・)v | 孤高のFX  yäsü(@yasuFX)氏のブログで知ってkindleunlimitedでタダ読み。  すごくよい本だと思う。特に最初の3章が「投資のための科学(的方法論)入門」として完璧に近い。...
書評

別冊宝島『本当に億儲けた130人の投資家がやっている究極の思考術』★★

イラストのせいかタイトルのせいか、一見なんか軽薄な印象だけど、統計の部分も個人投資家の顔ぶれも良かった。  一箇所だけ手相がどうのというのがあったが、まあご愛敬。