マーク・ブキャナン『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』★★★★★

 ある方のnoteの話題で、べき分布とか冪乗則とか案外知られてないのだなと思ったので、思い出せる中で一番良さそうな啓蒙書を紹介。

 自分にとってはずっと前からの常識のようなイメージだった。上から目線ぽいが、そういう意味ではなく、おそらく自分のバックグラウンドが自然科学系であるが故の認知の歪みだろう。kirito先生がケリー基準を知らなくて驚いた時に近い感覚だ。

 べき分布もケリー基準も、シストレ等ではともかく、普通の個人投資家であれば具体的に計算する機会はないだろう(少なくとも私はない)。

 しかし、エネルギー収支を具体的に計算する機会はなくとも、エネルギー保存則は知っていなければ永久機関詐欺に全財産をつぎ込んでしまうかもしれない。そのような意味で必須の知識だと思う。

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