不安商法系経済的トンデモへの対処法

 大学生の時、物理の教授が、

 「波動」という言葉を悪用するニセ科学者には「その波動の振動数はいくつですか?」と聞けばよい。

 というような趣旨のことを言っていました。

 まあガチのトンデモさんがその程度で降参するとは思えませんが、怪しげな主張を見抜くのに、定量的に考えるのが重要であるという一般論としては非常に正しいでしょう。

 経済の世界にもトンデモは横行しています。一口にトンデモと言っても、陰謀論・単に間違ったマクロ経済学・やたらと不安を煽る商法など様々ですが、このエピソードからは、特に不安商法に対して有効なアプローチが得られそうです。

 たとえば、いわゆる日本破綻論者には、まず「破綻」が何を指すのか、それが何の数値が、いつまでに、いくつ(ぐらいでもいいから)になった状態を指すのか、を明示してくださいと言うべきでしょう。

 それは、人口0なのか、日経平均1000円なのか、インフレ率10000%なのか、1ドル一万円なのか。もちろんそれらの組み合わせでもいいです。

 それが明示されない主張は「僕はなんとなく不安です」ぐらいの意味にしかなりません。正しいか間違っているか以前に、何を意味しているのかわからないので反証不能なのです。

 反証不能な主張には「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」ぐらいのことしか言えません。真面目に相手をするべきではありません。

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