ふりーパパ氏のこのエントリから広がった話をいくつか箇条書き風にまとめる。
- 私はこれまで河上まりおさんの話は、ほとんど話題性のための作り話か、少なくとも逆粉飾なんだろうなと思って読んでいた。全部マジだとしたらメンタルがどうこういう以前の問題のような。
- ふりーパパ氏のエントリに対して、いや根拠のない自信はだめでしょというような反応が見られたが、これはおそらく言葉の定義が曖昧なためだ。「根拠のない自信」は「自信過剰」と「ポジティブシンキング」のどちらを意味することもあって、ふりーパパ氏の言っているのは後者だろう。
- 自信過剰はもちろん危険だ。どこから過剰なんだ? と聞かれたら、それが危険になる程度から、としか答えようがないと思われるのでトートロジーだが。
- ただし、自信過剰バイアスがかかってるぐらいの方が良いというのも、あながちトンデモではない可能性がある。自信過剰バイアスがヒューマンユニバーサルに存在するのはなぜか考えれば、少なくともかつては何らかの利点があったに違いないからだ。
- 自信過剰バイアスの有利な点は、他人の操作へかかるものであるという説が有力である。簡単に言うと、因果関係の正確な理解は困難なので、哲学的に正しく控えめに振る舞っていると、間違っていても自信満々に振る舞う奴に政治的に負けてしまうのだ。
- この説が基本的に正しいなら(私は正しいと思うが)、基本的に群集心理が損になり、個人で決断しなければならず、冷徹に数字で結果が出る投資の世界では、やはり自信過剰は損でしかない可能性が高い。
- ポジティブシンキングが単なるオカルトを超えて重要なのは間違いない。教師・生徒がともに自分のピグマリオン効果が最も効いていると思っている。ふりーパパ氏の「そのような気持ちになれば、一生懸命に勉強をして、うまくいく」というのもそのことだろう。
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