年齢と資産は重要だが元手にあまり意味はない

 『ダイヤモンドZAI2016年07月号』の別冊で、個人投資家の年齢・元手・現資産がプロフィールに書かれているのを見て思ったこと。

 個人投資家の年齢と現資産は重要な情報だ。どれだけの時間をかけてきたか、あとどれだけの時間が残されているかがわからないと、その人の投資スタンスは評価できない。

 投資ブログ等を見ているときも、年齢がウン十台の前後半で総資産がウン桁台の前後半であるとか程度はわかるようにしてほしいといつも思う。(だから自分もそのぐらいの粒度ではわかるようにしている。)

 一方、元手はあまり意味のある情報ではない。元手の定義は曖昧だ。おそらく「投資開始時の初期金融資産」というあたりが共通理解になるだろうが、「投資開始時」も「金融資産」も厳密な定義は難しい、というか不可能だろう。

 元手数十万から数億円にしたとして、それまで一度も追加入金していないのだろうか。常識的に考えてしてないわけはない。そんなにパフォーマンスがいいのに追加投資してこなかったのなら、逆説的だが投資家として愚かだったということになってしまうだろう。

 本当に入金してなかったとしても、そのパフォーマンスは(少なくとも初期には)追加入金でいくらでも取り戻せる額だったから取れたリスク・出せたパフォーマンスであった可能性が高い。

 当然だが、これは個人投資家の情報についての一般論であって、今回の別冊に載っている個人投資家の方へ言っているわけではない。

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