森永卓郎『ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト』★★

 正直著者が好きではないのであまり読みたくなかったのだが、度々陰謀論界隈で話題になるので一度は読んでおかないといけないと思っていた。

 しかし、お金を払うのは癪なので図書館で借りた。ものすごい順番待ちになっていたので半年以上待ってやっと読めた。

 悪名高いだけに、素晴らしくとんでもないことが書いてあるのかと思って期待したのだが、個人的な恨み節を除けば、そこまでぶっ飛んだことは書いてなくて逆にガッカリ。

 財務省と国税庁が一体となって権力を持ちすぎているのが問題だとか、国家は必ずしも支出を税収と一致させなければいけないわけではないとかいう、当たり前の(?)部分に関してはむしろ正しい。

 それ以上のいわゆるMMT的な話については、断片的なことを言って混乱させたくないので、ここでは扱わない。そもそも事前の印象ほどMMTに関する本でもない。

 財政について知りたければ他にもまともな本はいくらもあるので、この本自体はお薦めしない。

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