政治

書評

『新しいリベラル――大規模調査から見えてきた「隠れた多数派」』★★

橋本努(著), 金澤悠介(著)。 いまリベラルと言われてるのは、昔の安保反対とかの勢力とは別という、当たり前やろレベルの話。 特別間違ったことを言ってるようにも見えないけど、独自の情報も視点もいまいち得られず。少なくとも自分には。
書評

『有害図書の本』★★★★

永山 薫 (著), 稀見理都 (著)。何で知ったか忘れたが、めちゃくちゃ面白い。都道府県別のところなど抱腹絶倒もの。 とはいえ、こんな有害無益な活動に税金が使われていると思うと、笑ってばかりもいられない。真面目な意味でもオススメ。
書評

ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か』★★★★★

定評のあるジョセフ・ヒースだけに、いつもながらすごく良い。 倫理という単語が表に出ているが、全体のテーマは、経済と政治の関係を説明する、あるいは経済学を政治的な誤解と非難から擁護する、と言った方が近いかも。 著者自身の過去の本と重複する内容...
書評

イタイ・ヨナト『認知戦 悪意のSNS戦略』★★★

特別驚くようなことは書いてないが、目下重要な内容だし、簡潔にまとまっているし、イスラエル人らしく独自の部分もあるし、新書としてはいいのでは。
書評

フランシス・フクヤマ『リベラリズムへの不満』★★★★

もう過去の人かと思っていたが、現在の左右双方からの伝統的リベラリズムへの攻撃、および、そこに至る歴史のざっとしたまとめとして非常に優れていると思う。おすすめ。
書評

ブライアン・ヘア『ヒトは〈家畜化〉して進化した―私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか』★★★★

人類の自己家畜化そのものについては、『善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史』が一番良い本だと思うが、この本は政治的な部分にまで踏み込んでいて、独自の価値はあると思う。 以下はこの本のまとめではなく、政治面の意味合いについ...
政治経済・金融一般

AIによるデタラメ優位現象の終焉があるかも

生成AIによって顔や声、画像や動画が信用できなくなる、という問題が毎日のように取り沙汰されている。 もちろん、それはそれで問題だが、目先のそれとは少し違うレベルの話として、中長期的には逆の方向への動きがあるのではないかと予想している。 つま...
政治経済・金融一般

経済的結果平等は悪い政治に直結する

現代では共産主義と独裁が結びついていることはほぼ常識であるが、これは歴史的経緯でたまたまそうであるわけではない。らいおんの隠れ家 : ポール・グレアム「不平等とリスク」 - livedoor Blog(ブログ) 経済的結果平等には、上のポー...