政治

書評

鈴木隆『習近平研究 支配体制と指導者の実像』★★★

すごい大部。特別驚くような話はなかったが、濃密でどの部分も面白い。中国共産党から見ての台湾は、民族的に同じ人間たちが自由な政治体制を持っているということ自体が体制への脅威であるのだという話は重要だろう。
書評

ニック・ランド『暗黒の啓蒙書』★★

タイトルは前から聞いたことがあった。ポリコレの行き過ぎとか、真っ当な啓蒙思想の限界といった問題意識は理解するものの、基本的には厨二病(死語)でしかないと思う。
書評

徐台教『分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界』★★★

南北分断から尹錫悦大統領の戒厳令まで、韓国の政治・社会問題にまつわる色々な話。知らない話が多くて面白かった。
書評

西山美久『現代ロシアの歴史認識論争―「大祖国戦争史観」をめぐるプーチン政権の思惑』★★★

目下重要な話であるし、それなりには面白い。でも最近のロシア関係の本では割とありがちなことに、元から通り一遍ぐらいの知識があれば「ロシアはクソ」の一言で済んでしまう話でもある。
政治経済・金融一般

パーティー券問題は名前が悪いせいかも

単なる思いつきだが、政治資金問題というか、日本以外ではそもそも問題にもなっていなさそうないわゆる「パーティー券問題」が、いつまでもなくならないのは日本名が悪いせいもあるのではないかと思う。「外遊」が誤解されがちというのと同程度の意味で。 英...
書評

ピーター・ゼイハン『地政学で読む世界覇権2030』★★★

原題"The Accidental Superpower"(『意図せざる超大国』)。アメリカのことを指している。 原著は2014年。トランプ大統領の第一期も始まる前。シェールオイル革命の話題がまだ比較的目新しかった時期の本だからか、その話題...
書評

福田ますみ『国家の生贄』★★

タイトルから何のことか分かりづらい。帯にあるように「旧統一教会問題の不都合な真実」が内容に近い。 今日的な意味での「旧統一教会問題」、安倍晋三銃撃事件を何が何でも正当化したいという虚仮の一念で色々おかしいことが言ったり行われたりしている問題...
政治経済・金融一般

フリーライダー問題としての陰謀論

いわゆる「陰謀論」的思考・行動パターンは、たぶん進化環境、つまり狩猟採集生活をするせいぜい百何十人とかの部族社会でうまく暮らしていくには、すごく適応的だったのではないかと思う。なまじ今日の「科学的」思考をするような人以上に。 そうした過去に...