政治

書評

溝口敦『食肉の帝王 : 巨富をつかんだ男浅田満』★★★

「食肉の帝王」ハンナンの浅田満が、食肉流通・同和対策事業・政治とのコネ・補助金でどう巨富を築いたかを追ったノンフィクション。漠然とは知っていたが、改めて通して読むと、まあ色んな意味ですごい。 現代とは政治や利権の状況もだいぶ違うだろうから、...
政治経済・金融一般

国旗損壊罪はニーメラーの最初ではなく最後の段階である

国旗損壊罪の件で、ニーメラーの詩(「ナチが共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった」のアレ)を引いている人をTLで見かけた。もちろん、国家が思想表現の自由を規制しに来た最初の一歩を見逃すな、という趣旨である。 その人がそう言う気持ちは...
書評

渡邉哲也『高市早苗「ジャパン・イズ・バック」』★★

ちょっと商売っ気というか、流行に便乗した感じというか、軽薄さのようなものを感じてしまう。トランプ大統領に対する礼賛というか無批判さもちょっと危うい気がする。内容自体は同じようなものが他でも得られると考えるため、あまり積極的にはお薦めしないか...
書評

『テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来』★★★★★

アレクサンダー・C・カープ(著)、ニコラス・W・ザミスカ(著)。パランティアの共同創業者による本らしい。 長い間アメリカ一強で平和が続いたせいで、様々な弊害が生じている。 例えば、国家や軍事に対するむやみに否定的な見方、政治の軽視、政治家や...
書評

『東大現代中国学 : 習近平時代の中国を問う』★★

丸川 知雄 (編集), 伊藤 亜聖 (編集)。講義集。Not for meなだけで内容が悪いわけではないと思うが、自分にとっては特に新しい情報も視点も得られず、あまり面白くなかった。
書評

上月豊久『プーチンの歴史認識 : 隠された意図を読み解く』★★★

タイトルからは、ウラジーミル・プーチンとウクライナ侵攻の話がメインのように思えてしまうが、実際はかなり印象が異なる。 あえて言うなら、『ロシアの歴史』あるいは『ロシア意識の歴史』というタイトルでもいいぐらいだと思う。最初からそのつもりで読む...
書評

垂秀夫『日中外交秘録 垂秀夫駐中国大使の闘い』★★★★

最近の日中関係のさまざまなニュースで著者の名前を見聞きし、かつ、スキャンダル報道も出ていたので興味を持って読んでみた。 もちろん、当事者一人の一方的な視点なので、全部そのまま正しいというわけではないだろうが、とりあえず面白かったのは間違いな...
書評

ヴィリ・レードンヴィルタ『デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき』★★★★

インターネットとデジタル化によって起こるさまざまな問題についての本。どの話題もとても深くかつ重要で面白い。ぜひおすすめ。 唯一の問題は、AIに関する話がまったく出てこないこと。そのため、そこまで古い本ではないにもかかわらず「一つ前の時代の話...