書評

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荻窪禅『順張りスイングトレードの極意』★★★★

Twitterやブログで話題になっていたので読んだ。トレード系の本をある程度読んでいれば、全く知らなかったというような内容はほぼないと思うが、かなりの良書に思える。タイトル通りスイングトレードがメインとはいえ、デイトレや長期投資にも有用そう...
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マックス・テグマーク『LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ』★★

著者の『数学的な宇宙』が好きなので、あまり期待できないと思いつつ読んだが、予想通りいまいち。今時どこのSF好きでも大体言いそうな、予想の範囲の話の羅列に留まる。逆にフカしてなくて誠実とは言えるかもしれないが。
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アリ・キエフ『トレーダーの心理学―トレーディングコーチが伝授する達人への道』★★

いわゆるゾーン系(悪魔の実ではない)のトレード心理本。対話形式が多くやや冗長に見える。  すでにみきまるさんがブログでまとめて下さっているので、それで合いそうだと思ったら読んでみるといいのではないか。 株式投資本オールタイムベスト104位、...
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『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』★★★

ベノワ・B・マンデルブロ著、リチャード・L・ハドソン著。  いま読み直してもあまり面白くはないのだが、それはたぶん、現在ではこれらの内容がある程度当たり前と見なされるようになっているからだろう。  冪乗則とか複雑系とかの分野に相場勘(?)が...
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『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』★★★★

大手町のランダムウォーカー著、わかるイラスト。  出てすぐ買って読んだ。財務諸表とビジネスの関係をクイズ形式で。面白く・読みやすく・ためにもなるという、財務書評本の定番のひとつになりそう。
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山本潤『初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略』★★

ポートフォリオという面から主に語られる株本。初心者本として内容自体は良心的だと思われる。  ……が、自分のキャリア語りの部分とか、「メルマガご紹介」云々という紙が挟まってたりとか、ビミョーに引っかかる部分も。
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アレックス・バナヤン『サードドア: 精神的資産のふやし方』★★

確かにちょっとこれまでなかった角度をつけた自己啓発・ビジネス書ではあると思う。だがコロンブスの卵的なもので、それ以上に内容的に特にすごいわけではない。
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『なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで』★★★

グレン・ハバード著、ティム・ケイン著。  ラインハートロゴフ論文問題もトランプ政権もまだの時の本で、すでに空振りな部分もあるし、アメリカの話以外はアネクドータルに見えてあまりいいとは思わない。  最後の具体的な財政への提言も、結局のところ緊...