社会

書評

ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理』★★★★★

投資には関係ないので紹介していなかったが、新型コロナウィルスの件で思いだした。 人間のリスク見積もりが、あくまで進化環境に合わせたヒューリスティックで近代文明に適応していないこと、それにマーケター・デマゴーグ・アジテーターがつけ込むことにつ...
政治経済・金融一般

トイレットペーパー買い占めとスラックティビズム

オイルショックの昔から、買い占めといえばトイレットペーパーだった。そうなる合理的な理由が思いつかず、長年疑問だったが、今ではスラックティビズムの一変種として理解できると思う。 買いだめ・買い占め自体の原因や是非は別として、生活必需品の備蓄を...
政治経済・金融一般

新型コロナとパニックの村

ある人がパニックになるかは周囲ですでにパニックに陥っている人数で決まるとする。100人の村があり、n人目の村人は周囲のn人がパニックのとき自分もパニックになるとする。 平穏な村に一人のパニック者が駆け込んでくると、村は完全な大パニックに陥る...
書評

アルフレッド・W・クロスビー『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』★★★★★

史上最悪のインフルエンザ【新装版】:みすず書房 投資に全く関係ない本……とも言えなくなってきたが、新型コロナウィルス騒ぎに乗じてスペイン風邪の本を紹介。とにかく全編むちゃくちゃ面白いので、図書館にリクエストしてでも読んでほしい。
政治経済・金融一般

買い占め騒ぎと美人投票

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パニックで、トイレットペーパーや保存食など、生活必需品の買い占め騒ぎが起きている。 トイレットペーパーの生産に問題が出るわけがない。それはデマだとわかっていても、周囲にそう考えるバカがいるだろうと...
書評

『コラプション:なぜ汚職は起こるのか』★★★★★

レイ・フィスマン著、ミリアム・A・ゴールデン著。汚職に関する啓蒙書。すごく深かったり新しかったりする話はないと思うが、とても良い。万人におすすめ。 この本の主題とはあまり関係ないが、今回ひとつ思ったことは、汚職は均衡である、という話は、正義...
書評

セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ『誰もが嘘をついている〜ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性〜』★★★★

『ヤバい経済学』のビッグデータを用いた現代版という位置づけの本。主張が前に出過ぎと思える箇所がわずかにあるが、十分面白い。
書評

『実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択』★★★

リチャード・セイラー著、キャス・サンスティーン著。ノーベル賞にかこつけて過去書評。行動経済学自体についてはさほど目新しくはないが、それを社会制度にどう応用するかに重点が置かれている。 ナッジ(nudge)という概念はライフハック的にも役に立...