貨幣錯覚

書評

田内学『お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』★★★★

タイトル通りの内容で、とても良い啓蒙書。おすすめ。 本来一番複雑なものである「お金」を基本的なものとして思考がスタートしてしまうために色々おかしな話になってしまう広義の貨幣錯覚の問題について、自分も以下のように何度か書いていたが、こういう誤...
投資哲学

ハイパーインフレと貨幣錯覚

ベネズエラのハイパーインフレのニュースを見ていたら、ハイレバスワップ生活必敗法 のように高金利通貨のロングにハマってしまう人が多い理由のひとつに、広義の貨幣錯覚というか、名目数値へのアンカー効果が働いていることがあるのではと思うようになった...
経済・金融一般

いつの間にか商品の容量が減る問題と貨幣錯覚

いつの間にか容量が減っている商品wiki 昔から定期的に沸くネタだが、どうも過去最大のブームのようなので記念に。広義の貨幣錯覚が与える影響を身近に感じられる良い例だと思う。 ちなみに、この話の最古の記憶は、スティーヴン・ジェイ・グールドのエ...
書評

『アニマルスピリット』★★★

ジョージ・A・アカロフ著、ロバート・シラー著。過去書評。最近貨幣錯覚に興味がある関係で、思い出した本。 労働者の額面賃金に強い下方硬直性がある(その理由は直感的に明らかだろう)一方で、インフレ率と賃金の伸びを比較して考える労働者は少ない。 ...
書評

ロバート・シラー『バブルの正しい防ぎかた 金融民主主義のすすめ』★★

住宅バブルとサブプライムショックに関しては、既知の部分を越える特別な印象はなし。 本筋とあまり関係ないところでちょっと印象に残ったのは、貨幣錯覚(実質ではなく額面に捕らわれる傾向)が経済そして社会に及ぼしている影響の大きさについて。投資の利...