★★★★

書評

東保裕之『株式投資これだけはやってはいけない』★★★★

もう消えているがGCN氏のツイートで知った。失敗に着目した本は良書のことが多いと思っているが、これも例に漏れない。  基本的に初心者向け。後半テクニカルの話が多くなってくるのだけが、個人的にはちょっと残念だが、それでも十分良書。
書評

ポール・クルーグマン『良い経済学 悪い経済学』★★★★

過去書評。「国際競争力」という概念は、比較優位を理解しておらず、よそ者嫌いの本能に訴える政治的ツールとして利用されるが、あまり意味がない、という話が主眼。  啓蒙書で直接投資の役に立たないかもしれないが、とてもいい。20年前ぐらいの本だが、...
書評

『錯覚の科学』★★★★

クリストファー・チャブリス著、ダニエル・シモンズ著。原題は『見えざるゴリラ―他直感が我々を欺く方法―』。  まったく見たことも聞いたこともないという人はあまりいないであろう、あのイグノーベル賞研究を主題とする本。魅力を全く伝えていない邦題は...
書評

ジム・ロジャーズ『冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見』★★★★

過去書評。ポジトに節操がなさすぎる上、ところどころで人でなしが透けて見えるので、個人的にあまり好きでないジム・ロジャーズ。本も何冊か読んだがどれも今ひとつ。  だが、これだけは結構面白かった。ポジショントークや乱暴な極論であることは同じなの...
書評

ジェリー・カプラン『人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き』★★★★

事前の計画ではなく、図書館の新刊コーナーでたまたま見かけて手に取ったが、結果的に正解。AIと人間の失業に関する本の中では、かなりのおすすめ。  人工知能と経済の双方とも、ちゃんとわかって書いていている感があり、なおかつ通り一遍ではない独自の...
書評

『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者』★★★★

レイ・A・クロック著、ロバート アンダーソン著。『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』という映画が出ているらしい(未見)のに便乗して過去書評。  レイ・クロックの自伝。経営者でなくても、MCD マクドナルド投資する気がなくても、とにかく...
書評

アリス・シュローダー『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』★★★★

過去書評。誰知らぬ者なきウォーレン・バフェットの伝記。  ちょっときわどいことも書いてあったり、伝記として単純に面白かった。  直接には投資の参考にはならないが、読んで損はないと思う。
書評

ロバート・H・フランク『成功する人は偶然を味方にする–運と成功の経済学』★★★★

なぜかビジネス系自己啓発書のような邦題になってしまっているが、副題の『運と成功の経済学』の方が内容に近い。前著『ウィナー・テイク・オール』から、いい意味で、言っていることが変わらない。  有利が有利を・不利が不利を呼ぶマタイ効果により、成功...