アメリカ

書評

レイ・ダリオ『世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか』★★★

少し前に読んだが、評価が難しくて後回しになっているうちにしばらく忘れていた。基本的には過大評価されていると思っている。 国家の興亡や歴史については、別に間違っているとも思わないが、現在そんなに新味のある見解でもないと思う。 だが私の視点では...
書評

ピーター・ゼイハン『地政学で読む世界覇権2030』★★★

原題"The Accidental Superpower"(『意図せざる超大国』)。アメリカのことを指している。 原著は2014年。トランプ大統領の第一期も始まる前。シェールオイル革命の話題がまだ比較的目新しかった時期の本だからか、その話題...
書評

ジャスティン・ゲスト『新たなマイノリティの誕生―声を奪われた白人労働者たち』★★★

トランプ現象やらポピュリズムやらをアホ右翼の陰謀論だの極右だの人種差別主義だのと片付けてしまうとまずい。 ……というような内容自体は、政治の話題にそれなりに触れている人には新味はないかもしれない。 しかし、インタビューやアンケートの部分には...
政治経済・金融一般

銃規制反対は一概には否定できない

米保守活動家チャーリー・カーク氏、大学イベントで銃撃され死亡 熱烈なトランプ氏支持者 - BBCニュース チャーリー・カーク暗殺のニュースに反応して銃規制についての話。 アメリカの銃文化については、服部君射殺事件の時に結構興味を持って調べて...
書評

社會部部長『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』★★★★

地政学としての内容は極めて基本的かつ真っ当で、そんなに特筆すべきものはないように見える。 しかし、地政学本にありがちな政治的な意図、つまり Woke・ポリコレ的な「ええかっこしい」な感じ、あるいはその逆の露悪的な感じが、いずれも全くない。別...
書評

ピーター・ゼイハン『「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む』★★★

要点は、とにかくアメリカは地理的に恵まれすぎて今までも今後も最強だということ。(しかし、ここまではよほどイデオロギーで頭が茹だった人間以外にはそもそも当たり前であり、誰も反対してない。) そしてシェール革命で全て米大陸で完結するようになった...
書評

マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』★★★★★

『これからの「正義」の話をしよう』『それをお金で買いますか』ともにあまり面白いと思わず、著者とそりが合わないと思っていたのに、これは予想外に非常に面白かった。 著者の主張に全面的に賛同するかはともかく、いわゆるリベラルな知的エリートとその他...
書評

『リー・クアンユー、世界を語る』★★

グラハム・アリソン著、ロバート・D・ブラックウィル著、アリ・ウィン著。 シンガポール行ったのでなんとなく。確かに賢明かつ意志の強い人物で、そりゃこんな人が独裁してたら発展するわな、という印象。 アメリカに対するアドバイスが事実上「赤字減らせ...