科学

書評

『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』★★★

ベノワ・B・マンデルブロ著、リチャード・L・ハドソン著。  いま読み直してもあまり面白くはないのだが、それはたぶん、現在ではこれらの内容がある程度当たり前と見なされるようになっているからだろう。  冪乗則とか複雑系とかの分野に相場勘(?)が...
書評

マーク・ブキャナン『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』★★★★★

ある方のnoteの話題で、べき分布とか冪乗則とか案外知られてないのだなと思ったので、思い出せる中で一番良さそうな啓蒙書を紹介。  自分にとってはずっと前からの常識のようなイメージだった。上から目線ぽいが、そういう意味ではなく、おそらく自分の...
書評

山田克哉『原子爆弾―その理論と歴史』★★★★★

どこぞの新聞が長崎に投下された原爆のニックネームを間違えたとかいうニュースを見て連想。  これを一度でも読んどけば、リトルボーイとファットマンの順番も名前も間違えることはないだろう。
書評

ウィリアム・パウンドストーン『ライフゲイムの宇宙』★★★★★

原題"The Recursive Universe: Cosmic Complexity and the Limits of Scientific Knowledge"(『再帰的な宇宙:宇宙の複雑性と科学的知識の限界』)  数学的宇宙仮説の...
書評

マイケル・J・モーブッシン『投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い』★★

過去書評。自然科学・数学系に慣れている(というかそっちがホームグラウンド)の自分には当たり前のことばかりで、一見つまらない。  しかし、投資知識はあっても自然科学・数学系はあまり知らないというパターンの人には、ちょうどいい可能性がある。
書評

『錯覚の科学』★★★★

クリストファー・チャブリス著、ダニエル・シモンズ著。原題は『見えざるゴリラ―他直感が我々を欺く方法―』。  まったく見たことも聞いたこともないという人はあまりいないであろう、あのイグノーベル賞研究を主題とする本。魅力を全く伝えていない邦題は...
書評

マシュー・サイド『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』★★★★

いわゆる失敗学の本。単独で特別目新しい話はないが、啓蒙書として大変良いと思った。投資の失敗から何か学習するためにも参考になるかも?
書評

ウォルター・ミシェル『マシュマロ・テスト 成功する子、しない子』★★★★★

マシュマロ実験 - Wikipedia  なんかもう日常語レベルになっていて、知ってるつもりになっているマシュマロテストだが、改めて読んでみると面白い。  教育の話としても、自制能力全般の話としても、投資の話としても(?)非常に有用。おすす...