若いということは想像以上にすばらしい、すばらしすぎるんだ!!世界中の富をもってきてもつりあわないだろう。 (未来ドロボウ)
— 藤子・F・不二雄作品bot (@fujikofbot) 2013, 2月 3
『未来ドロボウ』の話を書いたばかりですが、プライベートで人生の有限性を強く実感させる出来事がありました。(ここでその話はしません。大体予想はつくと思いますが。)
投資において、人生が有限であることによって引き起こされることがいくつかあると思います。
複利効果は限定的
ひとつは複利効果はそこまで圧倒的にはならないということです。
アインシュタインの引用(例によって嘘くさいですが)で複利効果を説き、早く投資を始めることを勧めるというのは投資本で定番化しています。しかし、複利効果が圧倒的になるほど人生は長くありません。
私は比較的早く(就職後すぐ)投資を考え始めた方だと思われますが、すでに30半ばです。現在並みの65が引退年齢としても、あと30年しかありません。物心ついてから今までと同じぐらいでしかありません。
さらに考え方にもよりますが、老いてからお金を持っていても若い時と同じようには楽しめない部分が出てきます。ある程度の年齢からは、お金によって得られる利得は複利で減少していくと考える必要があります。
よって複利効果はかなり割り引いて考える必要があるでしょう。もちろんそれでも早く始めるべきだということ自体は変わりませんが。
運に左右される
それを含め、人生が有限であることが与える最大のインパクトは、運に左右される(少なくとも運の要素が大きくなる)ということでしょう。
人生が永遠に続くのであれば、論理的に正しいことをしていれば必ず勝てます。地道にインデックスで積み立てて複利運用していれば無限に金持ちになれるでしょう。(もちろんこれにも様々な前提が必要ですが、そもそも仮定の話なので無視します。)
自分は、比較的景気の良い時期に現職につくことができ、デフレ時代に貯蓄しやすい環境に置かれ、そしてちょうど無意味ではない程度の貯蓄ができた時点でアベノミスクに乗り、ある程度まとまった利益を得ることができました。
ここまではチートのように幸運に恵まれていると言えます。仮に、今現在新社会人になったばかりだったらと考えると、ぞっとするとまでは言いませんが、同じ年齢の時に同じ資産は持てていない可能性が高いと思います。
自信過剰に陥らないように、現在の利益は幸運のおかげということを自覚しておきたいと思います。
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