ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』48 素早く資金を移動できるだろうか?

48 素早く資金を移動できるだろうか?

 投資資金は脱兎のようなものだと言われてきた――危険を察知するや否や、すっ飛んで逃げてゆく! あなたは煙を見たら火事になる前に逃げられるように、注意深く自分の資金を見守っている自信があるだろうか。

 難しいのは、単に脱兎のように逃げればいいのではなく、他の脱兎よりも早く逃げないと意味がない、ということでしょう。

 うまく逃げるためには変化に敏感であるだけでなく、常に行動に移すための準備を整えておかなければならない。

 とりあえず、常に情報感度を高めておくこと、流動性に注意することと、迷ったら逃げる方を選ぶこと、など基本的なことを地道にやっておくしかないでしょう。それでも最後はおそらく運。

 時代に合わない業種、二流の経営陣、一時的な高成長や利益によって付いた高すぎる株価――これらはあなたの投資実績を損なう3人の死神と言えるのだ。

 今は、実在すらしない業種(「人工知能銘柄」とか……)、最初から上場ゴール狙いの経営陣、一時的な高成長や利益すらないのに付いた高すぎる株価、みたいな、それ以前のものも沢山見る気がします。もちろん当時もあったんでしょうが。

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