ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』53 中道を行けば相場にはびこる間違った常識に引っかからずに済む

53 中道を行けば相場にはびこる間違った常識に引っかからずに済む

 まず、株というものは常に「過大評価」されたり「過小評価」されたりするものだということ。株価は理論的なゴールやレベルを突破してしまうものなのだ。

 ファンダメンタルズに基づく根拠で計算される分に、付和雷同・レバレッジ等の正のフィードバックからもたらされる分が、必ず上乗せされているもの。

 もうひとつは、(中略)株価の変化を期待できる特別な理由について確かな感触を持っていること。(中略)遠くない将来に値上がりが期待できる感触がなくてはならない。

 いわゆるカタリスト(触媒)というやつですな。中長期投資をするなら必ず意識しておきたいことです。

 いま持っている金額で、将来もっと多くのものが買えると思えば、そのまま大切に持っておけばよい。しかし、いま持っている金額で将来買えるものが減るだろうと思うならば、買おうと思っているものを買ってしまうベきだ。

 個人のことならば結構わかりやすいと思います。いわゆるインフレとデフレの議論は、大雑把に言えば、これのマクロ版です。

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