書評 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』★★★★ チャールズ・グッドハート著、マノジ・プラダン著。 中国のグローバル経済への統合により労働力が潤沢に供給されデフレ傾向の時代は終わり、高齢化によるインフレと金利上昇の時代が来る。コロナと米中対立による脱グローバル化は、その傾向を加速させる、... 2023.01.06 書評
経済・金融一般 偏屈爺さんの背理法 デフレが経済にとって正常で自然な状態であると仮定してみよう。 偏屈の小金持ち爺さんが、庭に札束を詰めた壺を埋めて、怪しい業者に頼んで冷凍睡眠に入るんだ。他に同じ事をする人がおらず、何百年か何千年か経って冷凍睡眠から復活できたとして、爺さん... 2019.04.01 経済・金融一般
書評 チャールズ・ウィーラン『MONEY もう一度学ぶお金のしくみ』★★★★★ 信用と貨幣・中央銀行・インフレとデフレ・バブルと破裂・不況と好況、といった事柄に関する、素晴らしい啓蒙書。 多少のオヤジギャグ(?)以外に奇をてらったところはなく、内容は標準的。すでに十分知っているという人以外には是非おすすめ。 ITに... 2018.06.17 書評
経済・金融一般 いつの間にか商品の容量が減る問題と貨幣錯覚 いつの間にか容量が減っている商品wiki 昔から定期的に沸くネタだが、どうも過去最大のブームのようなので記念に。広義の貨幣錯覚が与える影響を身近に感じられる良い例だと思う。 ちなみに、この話の最古の記憶は、スティーヴン・ジェイ・グールド... 2018.01.15 経済・金融一般
投資を生き抜くための戦い ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』53 中道を行けば相場にはびこる間違った常識に引っかからずに済む 53 中道を行けば相場にはびこる間違った常識に引っかからずに済む まず、株というものは常に「過大評価」されたり「過小評価」されたりするものだということ。株価は理論的なゴールやレベルを突破してしまうものなのだ。 ファンダメンタルズに基づく... 2017.08.10 投資を生き抜くための戦い読書ノート
投資を生き抜くための戦い ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』3 理想的な投資は存在するか? 3 理想的な投資は存在するか? 完全な投資対象が理論上のものにすぎないのは、想像に難くない。安全なものなどないのだ。人生のどの分野をとっても、確実なものは存在しない。ことに、現存する「投下資本」の利息を複利で払い、利益をピラミッディングで... 2017.06.22 投資を生き抜くための戦い読書ノート
書評 『アニマルスピリット』★★★ ジョージ・A・アカロフ著、ロバート・シラー著。過去書評。最近貨幣錯覚に興味がある関係で、思い出した本。 労働者の額面賃金に強い下方硬直性がある(その理由は直感的に明らかだろう)一方で、インフレ率と賃金の伸びを比較して考える労働者は少ない。... 2015.05.04 書評