トレーダーの金離れが良いのは資金量がボトルネックではないからか

 Twitterの鍵垢の方のツイートをきっかけに、テクニカル系短期トレーダーとファンダ系長期投資家の金遣いについて考えました。

 一般にトレーダーの方が金離れが良い・金遣いが荒い、そして、長期投資家の方が倹約家・ケチというイメージがあります。実際にもそうであろうと思われます。

 性格的にもそうなりそうな気はしますが、一番の理由は、お金がさらに稼ぐために重要かどうかの違いではないかと思われます。

 いつだったか、トレーダー系でトップクラスの方が、口座には3千万ちょっと入れておいて、信用で1億円のポジションが取れれば十分(要旨)と言っていたのを憶えています。

 これはつまり、テクニカルに基づく短期トレーディングでは、それ以上のお金があっても、生かし切ることはできないということでしょう。10億や100億あっても1億の時と同じパフォーマンスは不可能ということです。

 一般に、トレーダーの利益の源泉は値動き、ひいては値が動く中で出される、相対的に自分よりスキルの劣る他人の注文です。

 それを1人の人間が把握して十分生かせる範囲が、トップクラスでも1億円程度ということであれば、稼ぎのボトルネックは資金量ではないということになります。

 地合と自分の能力が変わらなければ、資金は(3,4千万以上は)どれだけあっても同じということです。

 対して、投資家の利益の源泉は、会社のビジネスとその成長です。もちろん会社の時価総額や流動性によって違ってはきますが、よほど小さい会社ではない限り、投資家として取れるポジションは、1億円程度で頭打ちにはならないでしょう。

 地合と自分の能力が変わらなくても、資金はあればあるだけ、それに比例して稼げる額も上がるということです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました