投資への前適応になるのは貧困・ギャンブル・ゲームあたりか?

 進化に関して前適応という概念がある。

 種銭がなく、当然投資でまともに儲けたこともない一番最初に、勤倹貯蓄や勉強をするモチベーションをどこから持ってくるのか?

 という未解決の重要な問題を残していたが、これが役に立つかもしれない。投資の資質やモチベーションの前適応となりうるのは何だろう。

 モチベーションの源としてよく聞くのは、家庭が貧困でお金に苦労したくないと思った、という話。自分の家庭は貧困ではなかったが、以前必要は発明の母と書いたように、出費に背中を押された面は確かにある。

 ギャンブルと(非電源を含む特に対人)ゲームの経験は、投資が普通の仕事・労働と異なる面のうち、かなり多くをカバーする。投資家に現役あるいは元ギャンブラーが多いのは、当たり前のような気がしていたが、突き詰めればこのことに由来するのかもしれない。

 私はギャンブルは全くやらないが、ゲームはそこそこ以上に好きだったし、今も好きだ。現在の本業でもあり、投資の情報収集にも利用しているプログラミング技術も、元々ゲームへの興味から身につけたものだ。

 少なくとも、投資を実際に始めるよりも、始めようと思うよりも前から、経済や投資の本もかなり読んでいた理由は知的好奇心である。今も投資を一種の知的ゲームと捉えている部分はある。

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