本気で勉強を始めてから株式投資の本はかなり読みましたが、読んだ翌日から「あっ、自分のパフォーマンスが変わった」という実感があったのは、後にも先にもこれだけです。
標準的なバリュー投資が「安く買って高く売る」ことを目指すものだとすれば、この本で目指すのは「高く買ってもっと高く売る」ことです。
株を2種類に分けるとしたら「新高値銘柄」と「非新高値銘柄」だというところなどは、ひとりで考えていたら一生辿り着きそうにない切り口です。
ファンダメンタルズ投資ではありえない、何をやってるか知らない会社の株を買うことも、これを読んでから初めてやりました。そして恐ろしいことに勝ち越しています。
2013年後半に、市場平均より私のパフォーマンスが良かったのは、かなりの部分この本のおかげではないかと思います。
基本的に中長期グロース投資ですが、売買タイミングに関してはテクニカル的な内容もあります。
特に、
の計算方法は、自作プログラムにそのまま採用させていただいています。
ひとつだけ注意としては、「高く買ってもっと高く売る」ということからわかるように、基本的に上げ相場でこそ威力を発揮する内容です。
これは必ずしも悪いことではありません。どんな相場でも威力を発揮する手法というものはありえませんし、守っていれば自然と軟調な相場には参加しないことになるからです。
基本的なことはひと通りわかったが、じゃあ具体的にどうすれば利益をあげられるんだ? という、初心者から中級者レベルへのランクアップにベストな1冊ではないかと思います。
コメント