予測に関する本です。素晴らしい出来です。この分野の最高峰は『専門家の予測はサルにも劣る』だったと思いますが、それにも匹敵します。
序章 情報が増えれば、問題も増える
第1章 壊滅的な予測の失敗
第2章 キツネとハリネズミ――予測が当たるのはどっち?
第3章 マネーボールは何を語ったか?
第4章 天気予報――予測がうまく機能している数少ない分野
第5章 巨大地震のシグナルを探す
第6章 経済予測はなぜ当たらないのか?
第7章 インフルエンザと予測モデル
第8章 間違いは減っていく――ギャンブルとベイズ統計
第9章 機械との闘い
第10章 ポーカー・バブル
第11章 打ち負かすことができないなら――金融市場と予測可能性
第12章 地球温暖化をめぐる「懐疑心」
第13章 見えない敵――テロリズムの統計学
結論 予測の精度はもう少し高められる
著者自身が直接関わりのある選挙予測、マネーボール、ポーカーの章は抜群に面白いです。それ以外の章に関しては、単独でならそれぞれ他にもっと優れた本がある感じですが、それでも全体を通しての価値は高いです。
投資の成功というのは、つまるところ予測の成功に他なりません。金融・経済・投資の話題は一部でしかありませんが、投資をする人も是非読んでおくべきだと思います。
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