習近平の任期廃止や自民党総裁の3選可否に関連して思ったことだが、レームダックの概念は株価にも応用できるのではないか。
「政治家の任期」は特殊であり、単に「ある一定の権力を振るい続ける期間」ではない。「今現在の権力」自体が、「あとどれぐらい権力を振るい続ける(と予想される)か?」、によって決まる部分があるからだ。
もうすぐ権力を失うと決まっているならば、そんな奴の言うことに従う意味はなく、今現在の権力自体が失われる。レームダックという概念が意味しているのは大雑把に言えばそういうことだ。
これは互いに将来を予測して行動する主体であればこそ生じる、あらかじめプログラムされた権限に従って動くだけのロボットであれば、こうはならない。
株価にもそういう側面がある。「今現在の株価」は単にファンダから決まる一定の価値ではない。「あとどれぐらい上がる/下がる(と予想される)か?」によって決まる部分も大きい。
もう上がる余地がないのが誰の目にも明らかなのであれば、誰も買わないので現在の株価自体が下がる。もう下がる余地がないのが誰の目にも明らかなのであれば、誰も売らないので現在の株価自体が上がる。
まあ予想・期待が株価に織り込まれている、と言えば当たり前のことではあるが。
……そんなことを考えて調べていたら、レームダックは元々株(株価ではないが)に関係する用語だったらしい。意外。
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