6月29日の夜、ベランダに出たときに何か虫のようなものが飛んできた気がして、思わず顔の前を手で払った。しかし、虫らしきものは見当たらなかった。
私は昔から、いわゆる飛蚊症の持ち主である。微生物のような、あるいは泡が連なったような影が見えるタイプで、これは生まれつきのものだったので特に気にしていなかった。しかし今回のそれは、いつもと明らかに違っていた。
部屋の明るさを変えたり、頭を傾けてみたりしながら状況を観察していると、どうも左目の左上あたりを、流れ星のような光が走るのが見える。
最初は、眼鏡にヒビでも入っていて光が変に反射しているのかと思ったが、眼鏡を外しても見える。明らかに目か脳の内部から来る幻覚のようだ。
「これはただごとではない」と直感して、すぐにChatGPTで調べてみるとこう出た。
どうやら「光視症」という症状に当てはまりそうだった。緊急度の高い症状である可能性が高い。
すぐにでも病院に行くべきだと判断し、続けてAIに病院のDeep Researchも依頼。行動可能な範囲で、予約なしでも当日診察が可能で、さらに光視症に対応できる専門性のある病院を調べてもらった。
そして翌朝、朝一番でその病院へ向かい診察を受けたところ、やはり「網膜裂孔」と診断された。網膜に小さな穴が開いていて、その周囲をレーザーで焼き付けて剥離を防ぐ手術を受けた。
特に目をぶつけた覚えもなく、原因として考えられるのは、単に加齢による硝子体の収縮だろうとのことだった。強度近視なのでなりやすいらしい。
最初の症状自覚から24時間以内で解決し、AIの有用さと無職で時間の融通が利くことの利点を改めて感じる結果となった。
また、実際にはない光の見える方向(左上)と、網膜の穴の位置(右下)が上下左右反転していることで、改めて我々が普段見てる世界は脳が作っているインターフェースに過ぎないことを自覚させられた。
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