民主主義国の認知的脆弱性のピークは越えたと思う

 中国やロシアなどの独裁国家が、SNS等への工作によって民主主義国の分断を煽ったり、選挙に介入したりするという問題。もちろん、目下大問題であり対策が必要であることは当然の前提として強調しておく。

 しかし私は、まだ少数意見ではあろうが、この意味での脆弱さのピークは、もう越えたか間もなく越えるのではないかと思っている。

 根拠はいくつもある。ひとつは単純に「慣れ」。SNSの始まりから結構な時間が経ち、最近でも、Twitterの国開示やコミュニティノートのようなシステムの整備もされてきている。ユーザーの慣れや世代交代ももちろんある。

 ひとつはAIの進歩。上の記事に詳しいが、現時点あるいは1,2年前まで数段凝った人工無能に過ぎなくて、適当なデマ作ったりばらまく側にしか有効に使えなかったAIが、ついに事実の検証や追求といった逆方向にも(ある程度)使えるレベルに達した、ないしは間もなく達する。

 今現在まだAIがコミュニティノートをつけるようなことはされていないが、表示されるツイートを決定するアルゴリズムが AIベースに変わったと思われる節があり、それにかなり近いことが既に行われつつある。

 単なる私の体感なので間違っているかもしれないが、現在行われている衆議院選挙においては、botのような単純な工作に見えるツイートを目にすることが前回の選挙よりかなり少ないように思われる。

 さらに、すでに存在する大量の電子データを学習することでAIが進歩する(逆にいえばそれでしか進歩できなかった)段階がそろそろ終わる。まだ終わってなくてもまもなく終わる。

 これにより、ビッグデータを人権・プライバシー無視で利用できる独裁体制の方が、AI時代には政治経済の効率が良くて有利なのではないか? という一時期かなり危惧された可能性も本格的に終わる。もちろん、他の面で独裁体制が有利になる可能性がないとは言っていないし警戒を怠るべきではないが。

 最後はトランプ大統領の人気が陰り、そろそろレームダック化の兆候が見えはじめているということ。トランプ大統領は個人的にもタイミング的にもかなりの特異点であり、仮に今後も共和党からもMAGA的な大統領が出ることがあっても、彼ほど極端な存在にはならないだろうと私は予想している。

コメント

タイトルとURLをコピーしました