『ぽこ あ ポケモン』★★★★★

 一言で言えば

 ゲーム。

 7974 任天堂がパルワールド騒動に対するアンサーとして、面子にかけて本気出してくるだろうから、インパクトのあるものになるだろうと思って、投資判断の参考だけのつもりで買ったのだが、紛うことなき神ゲー。

 ただ単に混ぜただけではなく、とてつもない完成度の高さを感じる。まだ2番目のマップに入れるようになったところで序盤も序盤だが、このまま少なくともストーリークリアまではしっかり遊んでしまいそう。

 ポケモンはそもそも、JRPG+デッキ構築型カードバトルという、(現代から振り返って見れば)決して相性の良くない異質な別ジャンルを無理やりくっつけたゲームデザインになっており、一部のゲーマー以外には重すぎる。

 しかも、やることは単なるコマンドバトルなので、ポケモンのキャラデザや設定を含めたポテンシャルを全部活かしているとは言えなかった。

 どうぶつの森シリーズは、いくら頑張って配置に凝っても、結局自由度の限界があった。制作側があらかじめ入力したものを、労働(金策)の結果として少しずつ見られるようになっているだけ、という感を完全に拭うことはどうしても不可能だった。

 マイクラは、始祖ノッチの空気を引き継ぐギークっぽさでも言うべきものは、大衆受けという意味からは余計だった。

 もちろん当時のコンセプトとしては滅茶苦茶すごかったのだが、(非サンドボックスの普通のゲームとしての)ゲームデザインは元からクソゲーだった。自由度が高すぎて学習曲線や導線は貧弱そのものというか破綻していたというか、最初から存在しないも同然だった。

 この本来別々に進化してきた3系統を全部合体させた結果、見事に全部の利点を活かして欠点を補っている。

  • ポケモンの
    • 重すぎるゲーム(厳選・育成・バトル)要素を除き
    • キャラデザと設定の蓄積を持ち込み
  • マイクラの
    • ギーク要素と不親切さを除いて
    • 圧倒的自由度を持ち込み
  • ぶつ森の
    • お仕着せ感やらされ感を除いて
    • 丁寧さとスローライフ感を持ち込み

 また、ひとつ最序盤で感じたことは、ぶつ森比較で非常に良いところは、キャラがポケモンなのでたった4マスの草むらが家でも全く違和感がないところだ。後知恵の感想になるが、ぶつ森の他人の家は、制作側・プレイヤー側のどちらの視点で見ても枷でしかなかったように見えてしまう。

 褒めてばかりなのであえて疑問点や欠点を言うと、

 自由度の高さの引き換えにというか、操作系はやや複雑。建築・設置・解体については、やり始めたあたりで少し調べた方がいいかも。特にマウスモードは必須級なのに、コントローラーで始めていたりすると、ずっと気づかない可能性もあるので注意。

 作品内の時間帯が現実時間にリンクしているようなのだが、どうもこれをオフにできないらしい。つまり、夜しかプレイできない人は、ずっと夜の風景や生態しか見られないことになる。一人プレイの時だけでいいから、ベッドで時間帯を自由に操作できるようにしてほしい。

 意図せず家具や道のへりにある飾りを拾ってしまうことがたまに発生するので、素材系以外を拾わない非建築モード(?)あるいはロックのような仕組みが欲しくなる。

 あたりであろうか、しかし本当に、このぐらいの容易に追加修正できそうな些細な欠点しか、今のところ見つからない。Switch2本体ごと買ってでもやる価値はあると思う。ぜひおすすめ。

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