政治

書評

ヴィリ・レードンヴィルタ『デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき』★★★★

インターネットとデジタル化によって起こるさまざまな問題についての本。どの話題もとても深くかつ重要で面白い。ぜひおすすめ。 唯一の問題は、AIに関する話がまったく出てこないこと。そのため、そこまで古い本ではないにもかかわらず「一つ前の時代の話...
書評

千々和泰明『戦後日本の安全保障-日米同盟、憲法9条からNSCまで』★★★

タイトル通りで、特筆すべきような、びっくりするような話は何もなかった。悪い意味ではなく、まっとうかつ基本的な内容で、新書としてはむしろ理想的かもしれない。
書評

内務省研究会『内務省 近代日本に君臨した巨大官庁』★★★

明治から戦前までの内務省が、超クソデカ官庁だったというテーマで貫かれた一冊。 一応一般向けではあるが、本というより、研究者が持ち寄って作った論文集といったような感じ。すごく分厚い。 特別興味のある分野でもないが、これまで正直あまり知らなかっ...
政治経済・金融一般

「精神の常在細菌叢」としての伝統宗教

私はずっと「精神の常在細菌叢」としての伝統宗教の役割がもうちょっと評価されるべきと感じ続けてきた。ドーキンス的な新無神論に不満を持ってきた。 もちろん具体的なイシューについてガチガチの宗教保守派とそうした新無神論者の意見が対立するときは0対...
書評

ベン・アンセル『政治はなぜ失敗するのか 5つの罠からの脱出』★★★★

現代の様々な政治の問題・ジレンマについて、連帯の罠(≒集合行為問題)という一本の軸を通して語る本。まっとうすぎて教科書的というか、やや退屈というか気が滅入るというか、そういう感じもしなくはないが、非常に良い内容に思える。おすすめ。
書評

藤川直也『誤解を招いたとしたら申し訳ない 政治の言葉/言葉の政治』★★★

よくある曖昧な語法のポイントは否認可能性つまり責任回避にあるというのが中心の話。 なんとなくは知っていたようなことではあっても、まとめて書かれると面白い。
書評

鈴木隆『習近平研究 支配体制と指導者の実像』★★★

すごい大部。特別驚くような話はなかったが、濃密でどの部分も面白い。中国共産党から見ての台湾は、民族的に同じ人間たちが自由な政治体制を持っているということ自体が体制への脅威であるのだという話は重要だろう。
書評

ニック・ランド『暗黒の啓蒙書』★★

タイトルは前から聞いたことがあった。ポリコレの行き過ぎとか、真っ当な啓蒙思想の限界といった問題意識は理解するものの、基本的には厨二病(死語)でしかないと思う。