書評

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ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理』★★★★★

投資には関係ないので紹介していなかったが、新型コロナウィルスの件で思いだした。  人間のリスク見積もりが、あくまで進化環境に合わせたヒューリスティックで近代文明に適応していないこと、それにマーケター・デマゴーグ・アジテーターがつけ込むことに...
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マーク・ブキャナン『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』★★★★★

ある方のnoteの話題で、べき分布とか冪乗則とか案外知られてないのだなと思ったので、思い出せる中で一番良さそうな啓蒙書を紹介。  自分にとってはずっと前からの常識のようなイメージだった。上から目線ぽいが、そういう意味ではなく、おそらく自分の...
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アダム・オルター『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』★★

行動嗜癖に関する本。若干寄せ集め感があるというか表面的にも感じるが、自分や家族にゲーム中毒やSNS中毒の思い当たりがある人が、最初に読んでみる本としてはちょうどいいかも。
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たぱぞう『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』★★

たぱぞう(@tapazou29)さん本。米国株の初心者向け本として良心的ではあるのかもしれないが、特段の価値は感じず。
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田端信太郎『これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71』★★★

SNS的に何かと話題の人だが、その印象よりは普通のビジネス書。大学生や新社会人なら読んで損はしないと思う。  ちょっと昭和臭はする(というか多分意図的に匂わせている)が、個人的には許容範囲。
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ジェニファー・アッカーマン『かぜの科学:もっとも身近な病の生態』★★★★★

新型コロナウィルスパニックに便乗書評第二弾。単行本版が出たのは10年近く前。  今では当たり前に言われるようになった、指についたウィルスが目鼻口へ入る接触感染が一番の感染経路だというのは、この本でも強調されていたと思う。  全体としてとても...
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アルフレッド・W・クロスビー『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』★★★★★

史上最悪のインフルエンザ【新装版】:みすず書房  投資に全く関係ない本……とも言えなくなってきたが、新型コロナウィルス騒ぎに乗じてスペイン風邪の本を紹介。とにかく全編むちゃくちゃ面白いので、図書館にリクエストしてでも読んでほしい。
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植月貢『貸株市場入門』★★

駄犬(@daken_in_market)氏のツイートとブログで知った。 [投資本] 貸株市場入門 (植月貢) - 駄犬の株ログ  やや専門的で、個人投資家としては、読んだからどうだというものではない。優待クロスでたまに問題になる逆日歩のやや...