君子は豹変す

 世の中における実際上のあらゆる予測は、現在の情報に新しい情報を加えて修正することで、ベイズ推定的に行われています。

 何か新しい情報を得たら、予測は変わらなければなりません。(たまたま同じになることももちろんあるでしょうが。)変わらないなら予測していないということです。

 市場でも例外ではありません。例外というより、そもそもそのような有為転変に素早く対応するための仕組みの代表が市場システムです。

 市場に参加していれば絶えず新しい情報がもたらされます。それなのにずっと意見が変わらないとしたら、神のごとく未来を見通している凄い人か、単に頑固で何も考えていない駄目な人かどちらかです。

 神のごとく凄い人と単に駄目な人がどのぐらいの比率で存在するか考えれば、一般的にどちらかは明らかです。

 問題は、つまらないプライドにこだわらず素早く意見を修正できる人なのか、周囲の空気に付和雷同してしまう見識のない人なのか、すぐには区別できないということでしょう。これは継続的に実績を見るしかないと思います。

 まとめると、意見が変わることは優秀な証拠にはなりませんが、まったく意見が変わらないことはほぼ確実にダメな証拠です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました