ベーシックインカムには極めて懐疑的

 今日話題になったフィンランドのベーシックインカム。誤報だったみたいだが、社会実験としては是非やってもらいたい。

 投資と関係ないのであまり深入りはしないけど、私は社会保障を置き換えるという意味でのベーシックインカムには極めて懐疑的。

 BIだけで暮らしてはいけない病人や年寄りを断固として見殺しにするという合意が取れない限り、生活保護や刑務所運営費のような保障も結局必要になるだろう。

 行政コストが削減できる、というのも疑問。そりゃコストは減るだろう。何もしないのだから。

 しかし、それで社会が良くなるというなら、現在そういう行政に関わっている人々の仕事の価値はネットでマイナスであるということと同義だ。本当にそうだろうか? 私には信じられない。

 最大限うまく行く場合を仮定しても、市民がみんな、行政のお世話にならなくてすむぐらい元気で賢明なら、行政のお世話がなくても、社会は上手く回ります、というトートロジーに過ぎないように思われる。

 どこかで見たおぼえのある、国民全員が日銀に口座を持ち、ベーシックインカムとして(?)直接金融緩和を受けるというアイデアには興味がある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました