血のバレンタイン

 この3日間の事態は血のバレンタインとして記憶に残るだろう。

 ポートフォリオウェイト圧倒的1位だった4235 UfHDの2連ストップ安により、間違いなく投資家人生空前(絶後だといいが)のやられ方。2日で2千万近く、市場全体も絶好調だった1月末からの比較でいうと3千万近く減っている。

 第一種兼業投資家とか言ってた時点が見事なドヤ天井でしたわ。第一種兼業投資家はもちろん、総資産一億も陥落。普通の社畜の子に戻りま〜す!

 救いは、まだこれでもUfHDに関しては去年1月以降それ自身であげた利益をほぼそのまま綺麗に返しただけで済んでいるということ。今の約1700円という価格は、去年6月の五味氏情報あたりから始めた人はほぼ全員純損失になっている計算だ。

 問題は、時間を戻して何度繰り返しても回避できた気がしないということ。ポジションを落とすことはできたかもしれないが。後知恵で言えば結構多く入れていた短期分は完全に余計だった。

 自分自身がIFRSについて詳しいわけではないのに、のれんの償却が不要になると鵜呑みにしていた。十分疑い深くなかった。

 「やっぱり償却ありってことはないよね?」という疑念が生じたことはあったのだが、自分よりも圧倒的に会計に詳しそうな人でも、それを指摘している人は誰もいなかったので大丈夫と思ってしまった。

 そもそもそのためのIFRS適用であろうに、いくらなんでもそれはないだろうと。しかし、疑念が生じる時点で納得いくまで追及するか、それに応じてポジションを落とすかすべきだっただろう。

 ウルトラ保守的な予想も読めなかったが、これもどこまでいっても所詮自分がコントロールできることではないと肝に銘じていれば、もうちょっと慎重になれたかも知れない。

 UfHDが個人投資家ポートフォリオランキングの3位になっていて結構個人の短期資金が集まっているのも知っていたし、ここ1ヶ月の日経急落と円高でハードルが上がっているのも知っていた。やはりそれらに応じて短期分ポジションの量はもっと落とすべきだった。

 でも、期待通りのれん償却なしで、見通しもウルトラ保守的でなかったら、さらに短期資金も集まって、本業の良さについての情報も広まって、もう「このときはアホらしいほど安かったな」と思えるような機会はなかったと思うのも確か。

 やっぱり、振り返っても「短期分を全く乗せない」というのが、ありえたベストで、2日で1千万、1月末比1500万ぐらい食らうのは避けられなかった気がする。

 結論としては、短期ポジで食らった分に関しては、自分のおごりと怠慢によるミスと受け止めて反省し、潔く損切りする。これを短期で取り戻そうとはしない。ここでさらに傷を広げた場合、市場全体の先行きによっては再起が危うくなる。

 今でもまだ取得単価が現在価格をかなり下回っている長期ポジは、維持する。元々の見通し通りにビジネスの実体が成長するとすれば(今のところしている)このポジションだけでも十分な利益になるはずだ。

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