ファーウェイのCEOだか会長が必死に消費者に訴えているのを見て、改めて思ったのだが、たとえ彼らの言っていることが本心であれ、それを習近平に強制する制度が全くない以上、彼らが何を考えていようが無意味なのだ。
結局、強すぎる権力の最大の問題点は、よく言われる継承の難しさや計画経済の困難さとは別にある。他者は言うに及ばず、自らの構成員を含めて誰にも信用してもらえないということだ。なぜならどんな約束も守る必要性がないのだから。
ドラゴンボールでたとえるなら、地球にひとりだけサイヤ人が住んでいたら、彼はローンを組めるか? という話だ。本当に返す意志があっても借りられないのだ。
金融史などではたまに出てくる話なのだが、さらに一般化すると、相互に予想しあう主体による関係では、自分を縛ることには利益がある(場合がある)ということだ。
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