未来がわかるのとそこから利益を得るのに必要な確信度には差がある

 ミクシィ投資から得た教訓その3です。

 単に未来の業績を言い当てられるのと、それに大金を賭けた状態で夜ちゃんと寝られるのに、必要な確信度は大きく異なるということです。

 今回新しく得たものの中で一番大きなものかもしれません。読んできた本でも、少なくとも今思い出せる範囲では見たことがないものです。

 モンストが少なくとも現状程度のヒットになることは、私にとっては昨年11/27の段階で、すでに明らかでした。

 しかし、だからと言って11/28にドーンと株を買って、今日まで寝ていることができたかというと、そんなことはもちろん不可能でした。

 実際には半年以上にわたって一日も欠かさず、ゲーム自体はもちろん、関連情報をチェックし続けることが必要でした。

 なんとなれば、投資における他人の意見は、証券会社のレーティングから匿名個人の書き込みまで、本当のことから真っ赤な嘘まで、すべてポジショントークです。自分自身(の本能)を含めた全ての人間が、全力で誤った行動を取らせようとしてきます。

 単に予言するだけでなく、ポジションを取ってそれを維持するには、そうした誤らせようとする力の濁流に逆って泳ぎ続けるだけの力が要ります。

 究極的には、その投資に関連するあらゆる情報の真偽を、とりあえずでも一人で判断できるだけの確信度がなければ、誤った行動をせずにいることはできないのです。

 去年11月から今年5月までは、実際にはほとんど利益は出ていませんでしたが、その間ずっとモンストのストーカーを続けてきたからこそ、5月以降を比較的うまくやれているという面は確実にあると思います。

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