グレン・ハバード著、ティム・ケイン著。
ラインハートロゴフ論文問題もトランプ政権もまだの時の本で、すでに空振りな部分もあるし、アメリカの話以外はアネクドータルに見えてあまりいいとは思わない。
最後の具体的な財政への提言も、結局のところ緊縮しごき主義にしか見えず、まったく支持できない。
それでも、異民族の侵攻で滅んだローマ帝国のような通俗的イメージは間違いで、外敵の脅威は原因ではなく結果であり、レントシーカーが政治を硬直させるのが大国衰亡の主因であるという主題部分には価値があると思う。
日本の正社員(解雇規制)老人(年金)マスコミ(電波独占)の既得権の問題なんかも、ほとんどそのまんま当てはまるような気がする。
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