哲学

書評

藤川直也『誤解を招いたとしたら申し訳ない 政治の言葉/言葉の政治』★★★

よくある曖昧な語法のポイントは否認可能性つまり責任回避にあるというのが中心の話。 なんとなくは知っていたようなことではあっても、まとめて書かれると面白い。
書評

ウィリアム・グリーン『一流投資家が人生で一番大切にしていること』★★★★

有名投資家へのインタビュー集のようなもの。投資テクニックというより、投資哲学というか、人生観というか、考え方に重点が置かれている。ひとつひとつの内容が濃くて、同じ体裁のものでは、過去に記憶がないぐらい良い内容だと思う。
書評

枝廣淳子『答えを急がない勇気』★★★★

全く思いもよらなかったというような話はなかったが、このテーマで一冊ちゃんとまとまっているものが初めてかもしれないと思う。 休むも相場という格言もあるし、少なくともいわゆる決着願望は投資成績の大敵に思われるので、一度ちゃんと認識しておくことは...
書評

ニック・ランド『暗黒の啓蒙書』★★

タイトルは前から聞いたことがあった。ポリコレの行き過ぎとか、真っ当な啓蒙思想の限界といった問題意識は理解するものの、基本的には厨二病(死語)でしかないと思う。
書評

マーク・クーケルバーク『自己啓発の罠:AIに心を支配されないために』★

著者の哲学的見解がメインで、タイトルから乖離しているし、衒学的でふわっとしていて、役にも立たなければ面白くもない。
書評

ブリタニー・ポラット『STOIC 人生の教科書ストイシズム』★★★

ここでいうストイックは日本語・カタカナ語で使われる禁欲的なという意味ではなく、原義のストア派哲学の意味。 歴史のあるものに則っているだけあって、まともというか、真っ当な内容である。昔の言葉で言う「修養書」に近い。そういうものにこれまであまり...
書評

ラルフ・ウォルドー・エマソン『自己信頼 新訳』★★

「真理は自分の内にあり、付和雷同せず、常に自己をよりどころとして生きよ」……とまあ言ってしまえばそれだけ。 時の試練に耐えるだけのことはわかるのだが、21世紀前半時点であまりおすすめできる思想ではないような気がする。
政治経済・金融一般

真の知性には身体性が必要?

「真の知性には身体性が必要」的な言説は大昔からあるもので、最近AIに懐疑的な人達の間でまたよく言われるようになった。私も文字通りには概ね正しいと考える。 ただし、それは「人間は脳以外でも膨大な情報処理をしているということを人間は忘れがち」と...