書評 アーサー・C・ブルックス『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』★★ 流動性知能と結晶性知能の話(私はそんなに意義深い概念だと思ってないが)を別とすれば、「老いを受け入れよう」というぐらいのことしか言ってない気がする。 東洋哲学の話が多い。キャリア戦略というより、自己啓発書の位置づけだと思う。その前提で読むに... 2025.08.14 書評
ブログ・ネット・ネタ 我思う故に人類は滅亡する 平凡の原理(コペルニクスの原理とも)に基づけば「今自分がここにいる」という観測事実と最もよく整合するのは、「ホモサピエンスとしての人類は間もなく絶滅する」という予想である。 もう少し詳しく説明しよう。まず、自分が現在生きているホモサピエンス... 2025.08.09 ブログ・ネット・ネタ
投資哲学 「畳の上で死ねる」とは限らないのではないか? 自分は、日本が豊かな時代に生まれ、中の上ぐらい(何を基準にしてかはともかく)に家庭環境も恵まれていたし、なんだかんだ言っても「畳の上で死ねる」と、ずっと根拠なく思い込んでいた節がある。 しかし現在、客観的に見て、その確率は、まだ低いとは言え... 2025.02.24 投資哲学
書評 マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』★★★★★ 『これからの「正義」の話をしよう』『それをお金で買いますか』ともにあまり面白いと思わず、著者とそりが合わないと思っていたのに、これは予想外に非常に面白かった。 著者の主張に全面的に賛同するかはともかく、いわゆるリベラルな知的エリートとその他... 2021.07.19 書評
書評 『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』★★★★★ ハンス・ロスリング著、オーラ・ロスリング著、アンナ・ロスリング・ロンランド著。すでに評判高いけど、確かに名著。 私自身には特別これという新知見があったわけではないが、ようやく進化心理学が当たり前の前提となり、それをどう応用すべきかを考える段... 2019.02.22 書評
経済・金融一般 「平和が大切だから戦争反対」というのは「幸福が望ましいから不幸を禁止する」ようなもの 「派遣禁止なら正社員雇う」企業は14% 派遣禁止は「幸福が望ましいから不幸を禁止する」ようなもの - モジログ 「不幸を禁止する」というのは、昔上の記事で見かけてからずっと気に入っている表現である。 俗に「ジンバブエ的」とも呼ばれるような、... 2018.05.06 経済・金融一般