哲学

書評

マーク・クーケルバーク『自己啓発の罠:AIに心を支配されないために』★

著者の哲学的見解がメインで、タイトルから乖離しているし、衒学的でふわっとしていて、役にも立たなければ面白くもない。
書評

ブリタニー・ポラット『STOIC 人生の教科書ストイシズム』★★★

ここでいうストイックは日本語・カタカナ語で使われる禁欲的なという意味ではなく、原義のストア派哲学の意味。 歴史のあるものに則っているだけあって、まともというか、真っ当な内容である。昔の言葉で言う「修養書」に近い。そういうものにこれまであまり...
書評

ラルフ・ウォルドー・エマソン『自己信頼 新訳』★★

「真理は自分の内にあり、付和雷同せず、常に自己をよりどころとして生きよ」……とまあ言ってしまえばそれだけ。 時の試練に耐えるだけのことはわかるのだが、21世紀前半時点であまりおすすめできる思想ではないような気がする。
政治経済・金融一般

真の知性には身体性が必要?

「真の知性には身体性が必要」的な言説は大昔からあるもので、最近AIに懐疑的な人達の間でまたよく言われるようになった。私も文字通りには概ね正しいと考える。 ただし、それは「人間は脳以外でも膨大な情報処理をしているということを人間は忘れがち」と...
書評

アーサー・C・ブルックス『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』★★

流動性知能と結晶性知能の話(私はそんなに意義深い概念だと思ってないが)を別とすれば、「老いを受け入れよう」というぐらいのことしか言ってない気がする。 東洋哲学の話が多い。キャリア戦略というより、自己啓発書の位置づけだと思う。その前提で読むに...
ブログ・ネット・ネタ

我思う故に人類は滅亡する

平凡の原理(コペルニクスの原理とも)に基づけば「今自分がここにいる」という観測事実と最もよく整合するのは、「ホモサピエンスとしての人類は間もなく絶滅する」という予想である。 もう少し詳しく説明しよう。まず、自分が現在生きているホモサピエンス...
投資哲学

「畳の上で死ねる」とは限らないのではないか?

自分は、日本が豊かな時代に生まれ、中の上ぐらい(何を基準にしてかはともかく)に家庭環境も恵まれていたし、なんだかんだ言っても「畳の上で死ねる」と、ずっと根拠なく思い込んでいた節がある。 しかし現在、客観的に見て、その確率は、まだ低いとは言え...
書評

マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』★★★★★

『これからの「正義」の話をしよう』『それをお金で買いますか』ともにあまり面白いと思わず、著者とそりが合わないと思っていたのに、これは予想外に非常に面白かった。 著者の主張に全面的に賛同するかはともかく、いわゆるリベラルな知的エリートとその他...